パイオニア植物、オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)

ビーグル号の航海日誌 2012年04月02日 22:42

オオバヤシャブシ2@エコカフェ.JPG伊豆大島の三原山はカルデラが形成されていますが、そのカルデラ床はかつての噴火による溶岩流やスコリアなどの噴出物が堆積した荒涼とした風景が広がっています。そんな真っ黒なカルデラ砂漠に進出するパイオニア植物として、ハチジョウイタドリ、ハチジョウススキやオオバヤシャブシなどが知られています。[2010年6月12日撮影:伊豆大島御神火ツアー@阿部]

オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子、学名:Alnus sieboldiana Matsumura)はカバノキ科ハンノキ属の落葉小高木。オオバヤシャブシ@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は本州福島県以南から和歌山県に及び、太平洋側の海岸近くの山地や丘陵地などに自生。樹高は5mから10mほどで、樹皮は灰褐色で皮目が多く縦筋が入り剥離、根に根粒菌が共生するため空気中の窒素を固定することができ、痩せ地にも積極的に進出することができます。葉は互生し、葉身は6cmから12pほどで長卵形か三角状卵形、先端が尖る。葉縁には鋭い重鋸歯、側脈は12対から16対、両面とも無毛(若葉はには微毛)、葉裏は淡緑色で腺点があります。花期は3月から4月頃で、雌雄異花で風媒花、葉が展開する前に、前年枝の葉腋に雄花序は無柄で長さ約5cm、尾状に下垂。より上部の枝に有柄の長さ約2pの雌花序1個が上向きにつきます

オオバヤシャブシの果穂は長径約2.5cmの広楕円形の多花果、果実は堅果で果穂の鱗片に各々包まれ、秋に熟すと広い翼を持つことから風で散布されます。オオバヤシャブシの果穂は木質化して翌年まで枝に残っていることがよくあります。


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◎三宅島の溶岩原に進出するオオバヤシャブシ[2012年5月26日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]120526オオバヤシャブシ果実@エコカフェ.JPG120526オオバヤシャブシ@エコカフェ .JPG

 昨年の茶色い旧果実と本年の緑色の果実が同時に着いているのが特徴です。

 2012.5.29追記


◎ハチジョウススキの繁茂する植林地の道路沿いの果実をつけるオオバヤシャブシ[2013年8月31日撮影:第7回エコカフェみんなの森づくり@山崎]
130831オオバヤシャブシ@エコカフェ(三宅島).JPG130831オオバヤシャブシ果実@エコカフェ(三宅島).JPG

 2013.9.1追記





◎真鶴半島先端にある魚付き保安林の断崖下や斜面地で見られるオオバヤシャブシ[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531オオバヤシャブシ@エコカフェ.JPG140531オオバヤシャブシ果実@エコカフェ.JPG
 2014.6.1追記






◎三宅島雄山山腹の植林地でススキ原に点々と顔を出すオオバヤシャブシ[2014年8月30日撮影:第9回エコカフェみんなの森づくり@山崎]
140830オオバヤシャブシ@エコカフェ.JPG140830オオバヤシャブシ果実@エコカフェ.JPG
 ススキの支配から競り勝っています。
 
 2014.9.4追記

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