ヤブニッケイも照葉樹林を

ビーグル号の航海日誌 2012年03月25日 18:35

080426ヤブニッケイ@エコカフェ自然観察会(江ノ島) 072.jpg江の島龍野ヶ岡自然の森で見られる照葉樹林のひとつにヤブニッケイがあります。別名にクロダモ、ナンジャモドキというそうですが、伊豆大島にある笠松の海浜植物群落などでは海岸近くの内陸寄りの照葉樹林の亜高木層を構成します。[2008年4月26日撮影:第1回自然観察会@阿部]

ヤブニッケイ(藪肉桂、学名:Cinnamomum tenuifolium (Makino) Sugim. ex H.Hara)はクスノキ目クスノキ科クスノキ属の常緑亜高木。分布は本州福島地方以南、四国、九州、南西諸島、済州島、中国南部に及び、海岸近くから低地の照葉樹林内や混合林内に自生。シイ・タブ葉や字の二次林の構成種。樹高は約15m、樹皮は灰黒色で平滑、若枝は緑色。葉は有柄で疑似対生(ややずれる)、革質で無毛、葉脈は3行脈が顕著、葉身は6cmから12pほど、楕円形で全縁、先端はやや尖る。葉表は深緑色でクチクラ層が発達し光沢、葉裏は淡白緑色、葉を揉むと気高い芳香がします。花期は6月から7月頃で、本年枝の葉腋から集散花序を伸ばし淡黄緑色の小花を咲かせます。小花は花弁は6枚、雄蕊は12本。果実は楕円形の刮ハ、12月頃に黒く熟します。この果実からは香油を採取することができます。

ヤブニッケイの葉の葉脈状には、点々と虫こぶができることがあります。それはニッケイトガリキジラミがつくるニッケイハミャクイボフシと呼ばれる虫癭(ちゅうえい)です。気をつけて観察しましょう。

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◎伊豆大島笠松地区の「大島海浜植物群落」亜高木層を構成するヤブニッケイ[2011年2月5日撮影:第44回草花教室@山崎]ヤブニッケイ@エコカフェ.JPGヤブニッケイ案内板@エコカフェ.JPG

 2012.4.1追記







◎伊豆半島城ヶ崎海岸の海岸性照葉樹林の林縁で見た花序をだすヤブニッケイ[2013年6月8日撮影:城ヶ崎海岸@山崎]
130608ヤブニッケイ@エコカフェ.JPG130608ヤブニッケイ花序@エコカフェ.JPG
 2014.11.6追記






◎国立科学博物館附属自然教育園内の森でしばしば見られるヤブニッケイ[2014年11月30日撮影:自然教育園@山崎]
141130ヤブニッケイ樹皮@エコカフェ.JPG141130ヤブニッケイ葉@エコカフェ.JPG
 葉にはクロマツの枯葉がたくさん引っ掛かっています。

 2014.11.30追記
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