イヌビワ(犬枇杷)は役立たない

ビーグル号の航海日誌 2012年03月25日 01:46

0804イヌビワ葉@エコカフェ26自然観察会(江ノ島) 031.jpg江の島の江島神社境内でイヌビワが果実をつけていたんですよね。この果実は食用には不向きなのです。そのため不名誉にも名前に役にたたないことを意味する「イヌ」がついているんですよ。イヌザクラ、イヌブナ、イヌツゲなどもそうなんですね。[2008年4月26日撮影:第1回自然観察会@阿部]

イヌビワ(犬枇杷、学名:Ficus erecta Thunb.)はイラクサ目クワ科イチジク属の落葉小高木。雌雄異株080426イヌビワ花序@エコカフェ自然観察会(江ノ島) 032.jpg分布は本州関東以西、四国、九州、南西諸島、朝鮮半島に及び、海岸近くの山地などのコナラ林内や林縁に自生。樹高は約5mで樹皮は灰白色で平滑、葉は互生し、薄い草質、葉表は滑らかか短毛が粗生、葉身は8pから20pほど、狭倒卵形から長楕円形、全縁で先端は尖る。花期は4月から5月頃で、本年枝の葉腋にイチジク果実状の花のう(雄花序または雌花序)の内側に集合花が咲きます。外から花は見えませんが、受粉にはイヌビワコバチ類のみが寄与します。果実は径約2pで果のうといい、晩秋に黒紫色に熟します。名前のように美味しくないそうです。

イチジクコバチ類は雄花序の奥にある退化した不妊性花柱に産卵し、幼虫は子房が成熟し果実状になったものを食べて翌年初夏に成虫になるという。雌成虫は外に出るが、雄成虫は雄花序の中で雌成虫と交尾して一生涯を終えます。雌成虫が外に出るときに雄花の花粉を受け、雌花序に入るとイヌビワは受粉し、雄花序に入ると産卵し子孫を残すことができるのだそうです。何とも。


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◎奄美大島の名瀬港を眺望することができる大熊展望台の境界林を構成するイヌビワ[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]
130411イヌビワ@エコカフェ奄美大島エコツアー_411s.jpg130411イヌビワ@エコカフェ奄美大島エコツアー_412s.jpg

 果実がなっていました。

 2013.8.17追記



◎沖縄本島の知念岬にさる斎場御嶽の森でみた果実をつけるイヌビワ[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]
120722大庫理看板@エコカフェ.JPG120722イヌビワ@エコカフェ(斎場御岳).JPG

 葉には毛は生えていませんね。

 2014.2.13追記


◎確立科学博物館附属自然教育園内の路傍の植物コーナーで植栽展示されているイヌビワ[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]
140504イヌビワ@エコカフェ.JPG
 2014.5.10追記
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