モチノキ(黐の木)も照葉樹林の主役

ビーグル号の航海日誌 2012年03月21日 01:12

080412モチノキ花@エコカフェ・第19回草花教室(in小石川植物園) 067.jpg日本の森林は大まかに、@トカラ列島以南の亜熱帯多雨林帯、関東地方以南の照葉樹林帯、A中部地方高地から東北地方、北海道南西部までの夏緑樹林帯(落葉広葉樹林帯)、B北海道中部以北の常緑針葉樹林帯に区分されます。高度による垂直分布では、エコカフェがよくフィールドとする関東の山では800m付近まで照葉樹林帯、1700m付近までが夏緑樹林帯、2600m付近までが針葉樹林帯、それ以上は森林限界でハイマツ帯となります。さて、小石川植物園で見たモチノキ(雄花)を紹介しましょう。[2008年4月12日撮影:第19回草花教室@阿部]

080412モチノキ@エコカフェ・第19回草花教室(in小石川植物園) 069.jpgモチノキ(黐の木、学名:Ilex integra Thunb.)はニシキギ目モチノキ科モチノキ属の常緑高木。雌雄異株。分布は本州、四国、九州、南西諸島、台湾から中国中南部に及び、照葉樹林内に自生、耐潮性があり乾燥にも比較的強いため海岸近くに多い。樹高は約20m、樹皮は灰褐色で平滑(しばし皮目や縦しわ)、葉は互生し、楕円形、革質で先端がやや尖り、葉表には光沢、葉身は4pから7cmほどで全縁、葉脈は目立たず、両面とも無毛。ただし、幼樹の葉には鋸歯が現れやすいという。花期は4月頃で前年枝の葉腋に短い枝を出し黄緑色の径約5mmの小花を束生します。雄花は2個から15個。雌花は1個から4個。果実は径約1p、球形の核果、11月から12月頃に赤色に熟す。中には種子が4個入り、鳥散布されます。

古くこの木の樹皮を細かく砕いて水にさらし、「鳥もち」、つまり鳥や昆虫を捕まえるための粘着物をつくり、鳥がとまる枝や竿先に塗りつけて利用したそうです。何とも原始的ですが人びとの智恵が活かされているということですね。

関連記事(カナメモチ(要黐)は照葉樹林低木層の主役)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎江ノ島の瀧野ヶ岡自然の森(照葉樹林)を構成するモチノキ[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@山崎]121117モチノキ@エコカフェ.JPG121117モチノキ樹皮@エコカフェ.JPG

 2012.11.17追記





◎対馬厳原町地区の豆酘龍良山林木遺伝資源保存林内でみたモチノキ[2014年11月8日撮影:対馬エコツアー@阿部]
141108モチノキ樹幹@エコカフェ.JPG141108モチノキ@エコカフェ.JPG
 2014.11.24追記

posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
鳥もちを造るまでもなく、常緑のためかメジロでしょうか、鳥の巣が葉影に見えますね。
なんとも、なんとも。
Posted by メジロ at 2012年03月21日 07:37
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/54551929
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ