イノデ(猪手)はいろいろ

ビーグル号の航海日誌 2012年03月20日 10:05

イノデ@エコカフェ.JPG三宅島はエコカフェの活動フィールドのひとつ。メインは植生回復のための植林活動です。[2011年11月26日撮影:三宅島@阿部]
三宅島の本来の植生はスダジイ、タブノキ、ヤブツバキなどの照葉樹林であって、林下にはリュウビンタイ、リョウメンシダ、イノデやアスカイノデなど、樹上にはオオタニワタリ、ヒトツバマメヅタなど何と約70種ものシダ植物が自生するシダ植物の宝庫でもあります。

イノデ(猪手、学名:Polystichum polyblepharum (Roem. ex Kunze) Presl)はオシダ科イノデ属の常緑性シダ植物。イノデ葉裏@エコカフェ.JPGイノデ中軸麟片@エコカフェ .JPG分布は本州東北地方中部以南、四国、九州、朝鮮半島から中国に及び、常緑広葉樹林の谷筋などに自生。草丈は60cmから100cmほどで、根茎は塊状、葉柄は約25cmで射上し、茎、中軸や羽軸とともに密に褐色の鱗片をつける。葉は深い緑色でつやがあり、2回羽状複葉で先端が細る。小羽片は裏面縁に鋸歯が目立ち、基部前側が耳たぶ状で、先端は芒状にとがります。胞子嚢群(ソーラス)は小羽片の中肋と片縁の中間につきます。
新芽に鱗片がついた様子が猪の手に似ていることが名前の由来だそうです。

イノデの仲間は雑種も含め多くの種類があり判別が困難。イノデに似ていて三宅島に自生するアスカイノデは鱗片が暗褐色でソーラスが片縁近くにつくことから判別が可能といいますが、林下で両者の比較なくして単独の個体で同定することは難しいと思います。


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◎明治神宮の森の林縁で見たイノデと側羽片の肋と羽片の中間につく胞子嚢群[2012年3月25日撮影:明治神宮@山崎]イノデ葉裏ソーラス@エコカフェ.JPGイノデ@エコカフェ.JPG

 2012.3.25追記






◎奈良の春日山(標高498m)の原生林内の周遊コース脇林縁でみられたイノデ[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@山崎]
120728イノデ@エコカフェ.JPG120728イノデ胞子のう群@エコカフェ.JPG
 2014.6.29追記






◎江ノ島の北側海岸道路脇の崖地下部で見たイノデ[2012年11月17日撮影:第14回自然観察会@山崎]
121117イノデ@エコカフェ(江ノ島).JPG121117イノデ胞子のう群@エコカフェ.JPG 
 ソーラスは裂片の中肋と片縁の中間につきます。

 2014,9.7追記



121117イノデ葉柄鱗片@エコカフェ.JPG




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