古代植物、ヒカゲノカズラ(日陰の葛)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月28日 22:13

ヒカゲノカズラの胞子嚢穂@エコカフェ.JPGヒカゲノカズラ@エコカフェ.JPG伊豆大島三原山山頂近くの溶岩原は植生回復中といったところでしょうか。そんな溶岩原で古代植物とされるヒカゲノカズラがきょきっと胞子嚢穂の直立させていました。この植物はヒカゲノカズラ植物門に分類されるシダ植物の一つだそうです。維管束をもつ植物のほとんどが葉を伸ばしますが、この門は葉が細く単純で葉脈が主脈しかないという古い形質を残していることから、古生代に栄えたシダ植物の「生きた化石」と考えられています。先に紹介したイワヒバ(岩檜葉)もこの門に分類されます。2010年6月12日撮影:伊豆大島御神火ツアー@阿部]

ヒカケノカズラ(日陰蔓、日陰葛、学名:Lycopodium clavatum L.)はヒカゲノカズラ植物門ヒカゲノカズラ目ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属のつる性の常緑シダ植物。分布は北半球の温帯から熱帯域の高山にまで広く及び、国内では北海道から九州の湿気のある日当たりのよい場所に自生。茎は緑色で細長くて硬く、所どころから根を出し、地上を這いながら二又に数回分枝。葉は針状の細かな葉で茎に密につき、葉の先端は膜質で糸状になる。6月頃に、幾つかの茎の先端から鱗片状の葉が密生した約15pの長い柄を立ち上げ、先端に胞子嚢穂をつけます。胞子嚢穂は円柱形で長さ2pから10pほどで胞子嚢を抱えた鱗片状の胞子葉が密生するという。ヒカゲノカズラもシダ植物らしく、写真の胞子体(ヒカゲノカズラ)の胞子嚢で無性生殖(減数分裂)により胞子をつくり、胞子が発芽して前葉体となり、前葉体が精子と卵細胞をつくり、有性生殖(授精)により受精卵をつくり、受精卵が成長して胞子体(ヒカゲノカズラ)となります

日本で見られるヒカゲノカズラ属には、@茎が直立し短い地上性のトウゲシバやコスギラン、A茎がやや長くゆるやかに下垂する着生性のヨウラクヒバやヒモラン、スギラン、ナンカクラン、B茎が長く這いながら枝分かれするつる植性のヒカゲノカズラやスギカズラ、マンネンスギ、チシマヒカゲノカズラ、アスヒカズラ、ヤチスギラン、ヒモヅル、ミズスギ、など3タイプが知られます。


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◎北アルプス白馬三山の前衝山にあたる小日向山(標高1907m)の登山道脇の斜面を蔽うヒカゲノカズラ[2013年7月6日撮影:第16回自然観察会@阿部]
130706ヒカゲノカズラ@エコカフェ (2).JPG130706ヒカゲノカズラ@エコカフェ.JPG130706ヒカゲノカズラ@エコカフェ.JPG


 2014.2.2追記


◎会津磐梯山(標高1816m)の登山道脇でみたヒカゲノカズラ[2013年10月5日撮影:第17回自然観察会@阿部]
131005磐梯山登山道@エコカフェ.JPG131005ヒカゲノカズラ@エコカフェ.JPG
 2014.2.23追記






◎三宅島坪田地区の山道脇の崖地に着生するヒカゲノカズラ[2012年5月26日撮影:第4回エコカフェみんなの森づくり@山崎]
120526崖地@エコカフェ.JPG120526ヒカゲノカズラ@エコカフェ.JPG
 2014.9.5追記








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