ヤエヤマヤシ(八重山椰子)の謎を

⇒草花教室 2012年02月12日 16:15

ヤエヤマヤシ@エコカフェ.JPG夢の島熱帯植物館Bドーム(ヤシと人里の景観)では頭上真っ直ぐ伸びる数本のヤエヤマヤシが存在感を誇っていました。一昨年夏に西表島の浦内川河口付近の船着場の手前に植栽されていたヤエヤマヤシのことを思い出しました。真夏の太陽がまぶしい日だったのを覚えています。

ヤエヤマヤシ(八重山椰子、学名:Satakentia liukiuensis (Hatusima) H. E. Moore)はヤシ科ヤエヤマヤシ属の常緑高木。一属一種準絶滅危惧(NT)。分布は石垣島と西表島に限り、石垣の米原集落の茂登岳麓、西表では仲間川中流域のウブンドルと星立御嶽周辺の森にのみ群生。国の天然記念物に指定されています。
樹高は約25m、樹幹は径約40p、赤褐色で円柱形、葉痕後が赤色の輪状模様をつくる。幹の基部には無数の不定根が生え、頂部には葉が束生、赤色の葉鞘が筒状に包み、葉身は約5m、1回羽状複葉で約100対もの小葉がつく。小葉は線形で先が尖りつつ裂けます。
花期は3月から5月頃、葉束下部から長さ約1mの肉穂状花序を伸ばし、下部に多数の雌花を、先端にかけてより多数の雄花を咲かせます。どちらも萼片、花弁は各3枚、雌花には中央に長さ約2mm子房が発達し、雄花には雄蕊6本がつく。花の色は淡黄色だが、雄花のほうが小さいという。果実は長径約13mmの長楕円形で秋に熟します。この実を鳥たちは好んで食べ、種子散布を担っているいいますが。

近縁と考えられているノヤシ属は東方遥か南太平諸島に分布しており、何故に先島諸島八重山列島の石垣島と西表島にしか自生していないのでしょうか。小笠原諸島には小笠原固有種のノヤシが自生しています。この分野の研究成果が待たれますね。

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◎新宿御苑の温室で見たまだ若いヤエヤマヤシ[2013年3月17日撮影:新宿御苑@山崎]130317ヤエヤマヤシ@エコカフェ.JPG

 2013.4.26追記






◎西表島仲間川沿いのマングローブ林の背後に生えるヤエヤマヤシ[2012年9月1日撮影:西表島@中島明良]120901ヤエヤマヤシ@エコカフェ(仲間川).JPG

 2013.8.22追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
自生地3か所に隔離分布している現実から何を気づくべきなのでしょうか。
そもそも森の中では実生しにくいのか、
実生した幼樹がクマネズミなどによる食害にあっているのか、
それとも盗掘によるものなのか、
何れにせよ現在は街路樹用の実生苗が人の手で育てられているといいますが///。
Posted by トノサマガエル at 2012年02月12日 16:19
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