トキワイヌビワ(常葉犬枇杷)

ビーグル号の航海日誌 2012年02月06日 09:05

トキワイヌビワ@エコカフェ.JPG父島の初寝遊歩道の入口付近で見られます。お正月に訪ねた時にはちょうどトキワイヌビワが果実をつけていました。小笠原諸島にはこの仲間は3種に分化していて、他には絶滅危惧TB類で、母島固有のオオヤマイチジクと母島や父島など薄暗い林内に自生するオオトキワイヌビワが知られています。[2012年1月1日撮影:初寝遊歩道入口付近@吉岡明良]

トキワイヌビワ(常葉犬枇杷、学名:Ficus nishimyrae Koidz)はクワ科イチジク属の常緑小高木。小笠原固有種。分布は小笠原諸島、海岸近くから山地帯にかけ日当たりのよい林縁、疎林地などに自生。樹高は3mから5mほどで、樹皮は(赤)褐色ないし灰褐色、よく分枝し、葉は楕円形から卵形で全縁、やや厚い、葉脈は主脈、側脈ともに明瞭。花期は6月頃で、葉腋に無花果が単生します。結実には小笠原固有のコバチが1対1で送粉すると考えられており、捕食者グリーンアノールの駆除は必須ですね。果実は小さく径1pに満たずイチジク状で9月頃に紫褐色に熟します。美味しいかどうかは分かりませんが、「イヌ」が名前につく植物は人にとって役に立たないことを意味しましたね。

トキワイヌビワとオオトキワイヌビワ、オオヤマイチジクはともに本州や南西諸島に分布するイヌビワの近縁種と考えられています。小笠原にはイチジク属の仲間として外来種のガジュマルが旧民家後などに繁茂しています。最近、ガジュマルコバチが移入し、このコバチによる送粉で受粉、結実例が確認され、将来的には島の在来生態系への新たな脅威となりつつあります。

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◎中央山への登山途中の林縁で見たトキワイヌビワ[2008年6月23日撮影:地球温暖化最前線!小笠原エコツアー@阿部]080623トキワイヌビワ@エコカフェ.jpg

 2013.1.1追記






◎父島初寝遊歩道入口手前のシロテツの樹下に生えるトキワイヌビワ[2012年1月1日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]120101トキワイヌビワ葉@エコカフェ.JPG120101トキワイヌビワ@エコカフェ.JPG

 2013.1.2追記
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