ハウチワノキ(羽団扇の木)の翼果

ビーグル号の航海日誌 2012年01月29日 17:42

ハウチワノキ@エコカフェ.JPG父島の旭山稜線付近にコバノアカテツーシマイスノキ群落の乾性低木林が広がっています。そこではムニンシャシャンボ、アデク(アカテツ)などとともにハウチワノキが混生しています。[2010年5月8日撮影:旭山@阿部]

ハウチワノキ(羽団扇の木、学名:Dodonaea viscosa (L.) Jacq.)はムクロジ科ハウチワノキ属の常緑低木。ポリネシア系。雌雄異株分布は父島列島(父島・兄島)と聟島のほか琉球諸島、東南アジア、太平洋諸島などと広域で、小笠原では乾燥した尾根筋に自生。樹高は2mから3mほどで、樹皮は灰褐色で稜があり、葉は互生し、薄い革質で全縁、葉柄はほとんどなく倒被針形でへらのよう。葉の両面に腺点が密にあり粘り気があります。花期は2月から4月頃で枝先に円錐花序を伸ばし、濃黄色の花を咲かせます。花は萼片4、5枚で花弁はなく、雄花では雌蕊の花柱が退化し雄蕊10本ほどが、雌花では雄蕊が退化し花柱が6mmと長く目立つようです。果実は翼果で種子1、2個を伴い、6月頃に茶色に熟します。

果実には扁平な3、4個の翼を伴うことから風散布により子孫を残すのでしょう。名前の由来も果実が天狗のもつ羽団扇に似ていることにあるという。島嶼効果により毒や棘の防御手段は進化過程で消えるといいますが、全草にサポニンなどの毒成分を含み島には比較的新しい時代にやってきたと考えられます。


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◎小笠原父島の中央山山頂近くで見たハウチワノキ[2010年5月5日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@十川雅彦]100505ハウチワノキエコカフェ.JPG

 2012.12.26追記





◎父島中央山山頂近くの尾根筋でみた果実をつけるハウチワノキ[2014年4月30日:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]
140430ハウチワノキ果実@エコカフェ.JPG140430ハウチワノキ果実@エコカフェ (2).JPG
 2014.5.30追記
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