小笠原の移入種、ジュズサンゴ(数珠珊瑚)

ビーグル号の航海日誌 2012年01月28日 22:28

080101ジュズサンゴ@小笠原(お正月) 138.jpg小笠原ではアカギモクマオウギンネムオオバナセンダングサなどのように希少な小笠原固有種を圧迫している侵入者としての駆除対象の外来種があることは皆さんが知っているとおりです。ジュズサンゴは明治末期に父島に持ち込まれた植物に付着しても入ってきたと考えられています。その後、母島や弟島に広がり、人家跡や畑跡などに野生化しているようです。畑跡といっても戦後の長い時間の流れでジャングルと化し、その林下で赤い実はよく目立ちます。[2008年1月1日撮影:三日月山麓畑跡付近@山崎]

ジュズサンゴ(数珠珊瑚、学名:Rivina humilis L.)はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草(亜低木)。原産は熱帯アメリカ。草丈は3m、小笠原では1mほど、葉は互生し、卵形から広い被針形、光沢のある濃緑色。花期は6月から10月頃、葉腋から総状花序を伸ばし、径約3mmの白っぽい色の小花をたくさん咲かせます。花弁に見えるのは萼片です。果実は径約5mmの液果で真っ赤に熟します。
名前の由来は真っ赤な果実を珊瑚に見立て、数珠状に連なる様子にあるようです。耐陰性が強いため小笠原などの亜熱帯のジャングルの林下でもわずかに日が差すところでは十分に生育するのですね。

花言葉は「ひたむきな姿勢」、小笠原の生態系に脅威を与えているというよりは帰化して共生しているように思えます。ジュズサンゴは人為的に持ち込まれてまだまだ日が浅い。それでも長い年月をかけて共生の道を歩むことで、かつて自力で侵入した多くの植物と同じように次なる分化、進化の可能性を秘めているとも考えられないでしょうか


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◎小笠原母島北港近くのジュズサンゴの果実と白花[2009年7月23日撮影:皆既日食ツアー@山崎]
ジュズサンゴ総状花序@エコカフェ.JPGジュズサンゴ果実@エコカフェ.JPG








◎母島沖港近くの林下で見たジュズサンゴの赤い果実[2010年9月11日撮影:第3回エコロジー・カフェの母島の自然を守る旅@阿部]100911サンゴジュ@エコカフェ(母島).JPG

 2012.7.16追記
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