キンショクダモ(金色梻)は広域種

⇒エコツアー 2012年01月06日 21:43

キンショクダモ(初寝浦ベンチ)@エコカフェ.JPG小笠原諸島父島初寝浦の断崖上ベンチのある近くにキンショクダモがボンボリ状の花を咲かせていました。樹液には精油が含まれ、葉をこするとクスノキ科特有のよい香りがします。この材は細工材に利用し、種子は採油し蝋燭を作ったそうです。[2012年1月1日撮影:キンショクダモ雄花@山崎]

キンショクダモ(金色梻、学名: Neolitsea sericea (Blume) Koidz. var. aurata (Hayata) Hatus.)はクスノキ科シロダモ属の常緑亜高木。分布は伊豆諸島(利島)、小笠原諸島(父島列島、聟島)、南西諸島(トカラ列島以南)から台湾に及び、低地から山地に自生。キンショクダモ雄花@エコカフェ.JPG小笠原ではヒメツバキ−シマシャリンバイ群集の林縁などで多く見られます。
樹高は10mから15mほど、幹は直立し、枝分かれし広がる。葉は互生し、枝先に密につき、革質で全縁、葉柄のある葉身は7cmから15cmほど、長楕円形で先が尖る。葉表は緑色で3行脈が目立ち、若葉の時は黄金食の綿毛が密生し、のちに脱落。葉裏は黄金食の毛があるため、光沢のある銀褐色をします。
花期は小笠原では12月から翌年1月頃(南西諸島では3月から5月頃)で、葉腋に径約2cmのボンボリ状の散形花序がつき、たくさんの黄色い小花が咲きます。雌雄異株のため、雄蕊が長く先端に黄色い花粉がつくのが雄花、雄蕊の先端が先細りで何もないのが雌花です。キンショクダモ葉裏@エコカフェ.JPG果実は液果、楕円球形で長さ12mm前後、翌年3月頃に黄色に熟します。アカガシカラスバトが好みます。

小笠原諸島に自生しているシロダモ属には、キンショクダモとその近縁種で固有種のムニンシロダモ(無人白梻)が知られているが、後者は湿った山地の林内を好み、両種は環境適応しつつ種分化し、住み分けをしつつあると考えてよさそうです。

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◎小笠原父島アカガシラカラスバト・サンクチュアリーで見たキンショクダモ[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]100507キンショクダモ@エコカフェ(サンクチュアリー).JPG

 2012.7.1追記
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