小笠原諸島の貴重な乾性低木林

ビーグル号の航海日誌 2011年12月25日 17:34

小笠原諸島の父島列島は温和な亜熱帯気候で降水量が少ないため、全体として地中海の乾燥に強いクチクラ層がある分厚い葉をもつ硬葉樹林のような森を発達させています。これを乾性低木林の森といいます。背の低い林で島の乾燥した気候にあわせて葉の形を変えるなどの適応のため分化・進化が進んでいます。[2006年7月22日撮影:長崎展望台から乾性低木林の森@山崎]

長崎展望台から乾性低木林を望む.jpg父島兄島の山頂やその緩斜面などには、乾性低木林としてシマイスノキシマシャリンバイが優占しています。この乾性低木林は場所によって3タイプに分類され、内全体として69 種の固有種が確認され、固有種率は67%に及ぶといいます。
・コバノアカテツ−シマイスノキ群集
・ムニンヒメツバキ−コブガシ群集
・岩上荒原植物群落

また、母島の土壌条件の悪い尾根筋や緩斜面などでも、乾性低木林としてコバノアカテツシマシャリンバイが優占しています。こちらは、コバノアカテツーシマイスノキ群集に母島固有種のハハジマトベラが混生しているのが特徴です。

昨年の「お正月の旅小笠原」は天候悪化で父島に上陸することができませんでしたが、今回は穏やかな天候に恵まれそうですね。そう願っています。

関連報告書(森も海も不思議いっぱい!小笠原エコツアー)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



◎長崎展望台の北西側と東南側に展開する乾性低木林の森[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]100507乾性低木林(東南側)@長崎展望台.JPG100507乾性低木林(北西側)@長崎展望台.JPG

 右側:長崎展望台の南東側
 左側:長崎展望台の北西側

 2012.07.16追記
 
タグ:小笠原 父島
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/52375765
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ