ウラジロ(裏白)は古い形態の持ち主

⇒寺子屋/学びツアー 2011年12月24日 14:24

111218ウラジロ(上賀茂試験地)@エコカフェ.JPG第6回エコの寺子屋、上賀茂試験地の森を散策中に山道脇の崖地にシダ植物の群落を見かけました。コシダウラジロがその主役ですが、どちらも生育環境が近いことによるのでしょう。ウラジロはシダ植物の中でもカニクサ属と同じように葉先に成長点をもっている維管束植物の古い形態を維持していると考えられています

ウラジロ(裏白、学名:Gleichenia japonica Spr.)はウラジロ科ウラジロ属の暖地性の薄嚢シダ植物。分布は本州中部以西、四国、九州、南西諸島から広くアジアの熱帯地域に及び、低山の照葉樹林の林縁や疎林の日当たりのよい場所に自生。時として群落をつくります。
111218ウラジロ群落(上賀茂試験地)@エコカフェ.JPG草丈は国内では2mほど、熱帯地域ではつる性で10mにも成長。地下茎は硬くよく這って、よく葉柄を1mほども立ち上げ伸ばします。その先端は2つの羽片に分かれ、それぞれが2回羽状複葉になり、その小羽片は細長楕円形で裏側は白っぽく、薄茶色の丸い胞子嚢が並びます。2つの羽片の間の葉柄の先端には苞葉に包まれた休止芽があり、翌年に目覚め葉柄を伸ばしその先端が2つの羽片に分かれ、その間に休止芽ができる。国内ではこれを3回ほど繰り返し枯れることになるそうです。(熱帯地域では10mになるまでに繰り返すといいますが生育環境の違いによるものでしょう。)葉も茎の集合体であるという古い形態を残しているんですね。

ウラジロの葉はお正月の注連縄飾りや鏡餅の下敷きに利用するほか、マツタケを包む葉としても利用されますね。栽培は難しいそうですが、野生化では一度群生すると枯葉が厚く堆積し、他の植物の侵入を拒むといいます。なんとも。

関連記事(ジュウモンジシダ)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



◎伊豆大島の都立大島公園内に群生するウラジロ[2011年2月5日撮影:第44回草花教室@阿部]ウラジロ葉裏@エコカフェ.JPGウラジロ葉@エコカフェ.JPG

 2012.4.3追記






◎春日山原生林の山中法面に繁茂するウラジロ[2012年7月28日撮影:奈良・京都視察@山崎]120728ウラジロ群落@エコカフェ(春日山).JPG120728ウラジロ@エコカフェ.JPG

 2012.7.30追記






◎豊橋の葦毛湿原の湿地に進出しパッチを形成するウラジロ[2012年10月27日撮影:葦毛湿原@阿部]121027ウラジロ@エコカフェ.JPG121027ウラジロ葉裏@エコカフェ.JPG

 2012.11.10追記






◎対馬の山中や海岸近くの断崖下などあちことで見られたウラジロ[2014年11月7日撮影:対馬エコツアー@阿部]
141107ウラジロ@エコカフェ.JPG141107ウラジロ葉裏@エコカフェ.JPG
 びっくりするほどの出現頻度でした。しばしば群生しています。

 2014.11.7追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/52322979
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ