チカラシバ(力芝)の不思議

⇒草花教室 2011年11月24日 08:58

チカラシバ@エコカフェ.JPG第48回草花教室の補足です。「21世紀の森と広場」(千葉県松戸市)の「野草園」内にジャノヒゲを大きくしたような数株の塊がありました。小山博滋先生にお聞きすると「チカラシバ」との御答え、「昔はこの葉を紐代わりにして結わえたり、子どもたちが引っ張り合って遊んだものですよ。」と笑顔が現れた。遠い昔を思い出されたのかなと、微笑ましく、一同も「へー」とうなずいた。

チカラシバ(力芝、学名:Pennisetum alopecuroides (L.) Spreng.)はイネ目イネ科チカラシバ属の多年草。単子葉植物。分布は北海道南西部以南の日本全土、東アジア、インドネシア、インドにまで及び、田んぼのあぜ道や堤、路傍などに自生。
草丈は80cmほど、葉は株立ちし、緑色が濃く線形でまっすぐに伸び緩やかにしなる。根張りが発達し人の手で引き抜くことは困難なほどである。
夏以降、花茎を伸ばし、先端部分に多数の針状の毛に包まれた小穂をつける。小穂は斜上し、約7mmの小花が2つを咲かせる。一つ目は雄花で結実せず、2つ目は結実し、その果実が熟す小穂は開出し倒れる。この果実が毛とともに脱落するが、動物の体毛や人の衣服に触れるとまさに「ひっつき虫」として違う場所に運ばれ、散布されることになるんですよ。

ひっつき虫とはよく言ったもので、自然の力による風散布重力散布、生き物に果実を食べてもらって種子の実を排泄などで異なる場所に運んでもらう鳥散布や動物散布と同じように植物の子孫を残すための究極の戦略なのではないでしょうか。


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◎新宿御苑内のコナラなどの雑木林近くの林縁をおおうチカラシバ[2009年10月11日撮影:新宿御苑@阿部]091011チカラシバ@エコカフェ(新宿御苑).JPG

 2013.11.10追記

 
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