明月院でナンテン(南天)を

⇒自然観察会 2011年11月22日 23:07

ナンテン@エコカフェ.JPG第11回自然観察会、雨降りでコース変更したために時間に余裕ができたので、北鎌倉駅に近い「明月院」に立ち寄りました。「明月院」は別の名を「あじさい寺」とも呼ぶが、寺内敷地にはいろいろな紫陽花が植えられています。花の季節はとうに終わり、夏の間に葉を茂らせた紫陽花はすっかり小奇麗に剪定されていました。植え込みの一角にそっとナンテンが赤い実をつけていました。

ナンテン(南天、学名: Nandina domestica Thunb)はメギ科ナンテン属の常緑又は半常緑の低木。原産は中国、日本に庭木として古く移入したものが本州中部以南の暖地で野生化したと考えられています。一方、シロナンテン、キンシナンテン、オタフクナンテン、ウルシナンテンなど多くの園芸品種があることから、ナンテンが多くの人びとに愛されてきたことが見てとれます。
樹高は2、3mほどで、たくさんの幹がまっすぐに株立ちします。葉は互生、数回羽状複葉で、短い葉柄は基部が膨れ鞘状に茎を抱き、中軸には間接があります。小葉は革質で全縁、被針形で先端が尖ります。 
花期は5月から7月頃で茎の頂点から花軸を伸ばし、先に円錐花序をつけ、たくさんの白い小さな花を咲かせます。花径は6mm、萼片は3枚づつ輪生、花弁6枚、雄蕊6本。果実は液果で中には種子2個が入っていて、小鳥が好みます。
実にはアルカロイドの一種(ドメスチシンなど)が含まれ、これを乾燥させたものは咳止め効果があり、葉に含まれるナンジニンは加水分解すると微量のチアン水素が発生するため殺菌効果があり昔から御赤飯、おせち料理などに添えて、利用されてきたそうです。

昔の人は経験値から自然と学び取ってきたのですね。名前の由来は中国名の「南天竹」を音読みにしたもので、「難が転ずる」の意味となり縁起の良いものとされています。厄除けのため鬼門にあたる方位に植えたりもします。さらに、赤い実は仙人が食べるとされ、子どものお食い初めに南天材の箸と御赤飯に南天の葉を添える風習があるのも実に奥が深く面白いですね。


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◎渋谷区内の公園に植栽されていたナンテンの小さな花[2012年6月10日撮影:渋谷区@山崎]120610ナンテン花@エコカフェ.JPG120610ナンテン@エコカフェ.JPG

 2012.6.21追記






◎餌の少ないこの季節に野鳥たちの貴重な食糧となるナンテンの赤い果実[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]130127南天果実2@エコカフェ.JPG130127南天果実@エコカフェ.JPG

 2013.2.16追記





◎千葉市大草谷津田の散策路脇の林縁で見た薬草としてのナンテン[2014年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]
140316ナンテン@エコカフェ.JPG
 指導員の山岸さんの説明では、ナンテンの葉を噛むと脳卒中に効果があるそうです。葉の含有成分を調べるとアルカロイドのイソコリジン、ドメスチン、プロトピン、ナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチンなどが含まれるようです。

 2014.3.2追記

◎京都の妙心寺塔頭の大法院境内でみたナンテンの若い果実[2014年7月17日撮影:妙心寺@山崎]
140717妙心寺大法院@エコカフェ.JPG140717ナンテン果実@エコカフェ.JPG
 2014.7.19追記
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