下田代で見たフロウソウ(不老草)

ビーグル号の航海日誌 2011年11月07日 01:07

ナナカマド幼樹@エコカフェ.JPG先週末に行った尾瀬ヶ原の散策兼調査の続きです。竜宮小屋前のベンチでおでんを作っての昼食の後、見晴まで足を伸ばしました。私たちのほかに女性4人のパーティが前を歩いていました。

竜宮から下田代を見晴(十字路)を経由し、東電小屋を目指して木道を進みました。こちら側の木道は只見川沿いに入ると所どころで朽ちていて整備が追い付いていないように思えた。もう私たち以外には人っ子一人いない。牡鹿の鳴き声が湿原に悲しく響いていました。

フロウソウ@エコカフェ.JPGエゾハイゴケ@エコカフェ.JPG下田代の東側は山の斜面が迫り、ダケカンバなどが湿原の所どころに侵入しているようなやや乾燥化した場所にあたります。木道脇で小さな秋を見つけました。ナナカマド(七竈)の幼樹です。近くで撮影したコケはここが湿原であることを踏まえると、ミズゴケと相性の良いフロウソウと凵i胞子体)はエゾハイゴケかなんかでしょうか。

足元の小さな秋も嬉しかったですが、蘚苔類の世界の奥深さには唸ってしまいます。私たちより現れる遥か昔、4億年以上も前に水中の緑色植物が上陸に進出し、進化してきた。彼らは知られているだけでも2万種を超え、海水中以外の至る所に進出しているのです。その生命の奥の深さに感心せずにはいられませんね。

関連エッセイ(秋が来れば思い出す)⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ



フロウソウ(不老草、学名:Climacium dendroides (Hedw.) F.Weber & Mohr)はイヌマゴケ目コウヤノマンネングサ科コウヤノマンネングサ属の蘚類。分布は北海道、本州、四国、九州をはじめ北半球に広く及び、寒冷で常に水の染み出る湿った腐植土や岩上、高層湿原などに自生。地下茎が広がるが、地上部の二次茎は、高さは5、6cmほどで不規則に分枝し先の平坦な短い枝をだすが、コウヤノマンネングサのように湾曲しない。枝葉は広く先が尖がるというが、写真のように乾燥時ではよく分かりませんね。エゾハイゴケ(蝦夷這苔、学名:Hypnum lindbergii Mitt.)はトネゴケ目ハイゴケ科ハイゴケ属の蘚類。分布はフロウソウと同じで、山地の渓流沿いの湿った岩上にも自生。雌雄異株であるため、写真では雌株の凵i胞子体)が受精しなかったために黒色に枯れているものも確認できますね。


◎燧ヶ岳(標高2356m)北斜面に伸びる燧裏林道途中の姫田代でみられたフロウソウ[2013年9月8日撮影:檜枝岐歌舞伎視察@山崎]130908フロウソウ@エコカフェ.JPG130908フロウソウ@エコカフェ (2).JPG

 2013.9.15追記
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