マツタケの不思議

ビーグル号の航海日誌 2011年10月09日 01:27

IMGP0185.JPG昨年は「マツタケ」は豊作であったと聞くが、今年も9月にしっかり雨が降ったので、そこそこよいのではないでしょうか。
平安の頃から食され、桃山時代には武士の間で「松茸狩り」がはやり、江戸時代には庶民の間にも普及していたと言いますが、今日では国産のものは減り高級な代物となり、庶民的な食べ物ではないです。地域の入会地としての里山は、焼畑や薪炭、山菜取り、キノコ採りなどに利用されてきた。もちろん、アカマツ林も里山の一部を構成し、その落小枝・マツバなどを採集し、下草を刈るなど管理されてきた。農村のライフスタイルもすっかり近代化した今日、里山は利用されず、放棄され、どんどん荒廃しています。
その上、近年の「松くい虫」の被害による松枯れの影響も深刻になっているのではないでしょうか。

マツタケ(松茸、学名:Tricholoma matsutake (S. Ito et Imai) Sing.)は担子菌門ハラタケ目キシメジ科キシメジ属のキノコ。土壌中の糸状菌の一種であって、アカマツの根(吸収根)に共生し、外菌根を形成。この場合、菌糸は根の周囲を菌鞘として覆い、土壌中に広がるとともに、根の細胞と細胞の間に入るが、細胞壁内部までは入り込まない。菌糸は土壌中からリン酸、窒素を吸収し、アカマツに供給し、アカマツから光合成産物(単糖類)を獲得しているそうです。
マツタケは貧栄養、酸性で比較的乾燥した場所を好み、生育温度5℃から30℃と生育環境が厳しく、菌糸の成長も遅いという。私たちが食べるのは菌糸の先端にのびた「子実体(松茸)」であって、コケ植物の胞子嚢のような働きをしています。菌糸の塊だそうですが、なぜか匂いがよい。ここでたくさんの胞子をつくり、静かに次世代を繋いでいるのですよ。

マツタケは環状のコロニーをつくるそうですよ。ならば、ひとつ見つけたらザックザックと行くのでしょうか。コロニー形成は菌糸が球状に伸びていくことに関係しているのでしょうか?私たちの生活に役立っていることは間違いないのでしょうが、菌類の世界も不思議がいっぱいですね!

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posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
私たちの知らないところで、否、気付かないところで、静かに確実に摩訶不思議な世界が展開しているのですね。
以前、大台ケ原のホコリタケが雨粒があたることで胞子をまき散らすことを見たことがありますが、不思議ですよね。
みんな命を繋ぐ仕組みに工夫を凝らしているのが興味深いではありませんか。
そんなことを子どもたちに分かりやすくお教えくださいね。
Posted by オットンガエル at 2011年10月12日 05:59
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