オガサワラシコウラン(小笠原指甲蘭)

ビーグル号の航海日誌 2011年09月03日 22:06

オガサワラシコウラン@エコカフェ.JPG9月16日からの小笠原諸島ツアーでは2005年実施の第2回小笠原フィールド調査以来の母島石門へ足を踏み入れることになる。石門山をはじめ母島の山々の標高は低いが雲霧のかかる綺麗な深い森をつくっている。オオタニワタリ、オガサワラシコウランなど着生植物が樹上に見られます。写真は残念ながら花の季節ではありませんでした。[1005年4月30日撮影:母島ロープの上付近@山崎]

オガサワラシコウラン(小笠原指甲蘭、学名:Bulbophyllum boninense(Schltr.) J.J.Sm.)はラン科マメヅタラン属の着生・常緑の多年草。小笠原固有種。絶滅危惧TB類(EN)。南西諸島に自生するシコウランの近縁種。分布は小笠原諸島で湿気の高い谷間や雲霧帯の岩壁や樹幹などに着生。
草丈は15cmから20cmほど、根茎が伸びた節に約1pのやや丸いバルブ(偽鱗茎)ができ、その先にクチクラが発達し革質で光沢のあるの長楕円形の葉身18cmほどの単葉がつく。
花期は6月から8月頃まで、バブルの基部から約20cmもの長い花柄を垂れ下げ、その先端の花序に3個から5個程度の花をつける。花は縦長で約2.5cm、構造的には濃黄色の唇弁、暗赤色の複雑な斑紋のある側花弁、淡黄色の背萼片、2枚の先端部が合着した淡黄色の側萼片からなるという。

小笠原諸島を何度も訪問しているのですがいまだ花が咲いている姿を見たことがありません。野生個体数の減少も心配されます。ラン科の植物は根細胞に菌根菌を共生させ、栄養分の供給を受けており、その種子も未成熟な胚のみのため発芽には菌根菌による栄養供給が必要と言われていますが、着生ランに限っては人工発芽の技術が確立されているそうです。保護増殖が期待されます。

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◎岩肌に着生するオガサワラシコウラン[2011年9月19日撮影:母島堺ヶ岳山腹@山崎]
オガサワラシコウラン@エコカフェ.JPG







◎オガサワラシコウランの花[2012年6月24日撮影:小石川植物園温室@山崎]120624オガサワラシコウラン@エコカフェ.JPG120624オガサワラシコウラン花@エコカフェ.JPG

 2012.6.30追記 






◎父島の小笠原亜熱帯農業センターで保存展示されているオガサワラシコウラン[2012年1月2日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]120102オガサワラシコウラン@エコカフェ.JPG120102オガサワラシコウラン看板@エコカフェ.JPG

 2012.12.23追記






◎東京大学附属小石川植物園の温室で保護展示されているオガサワラシコウラン[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]120624オガサワラシコウラン蕾@エコカフェ.JPG120624オガサワラシコウラン蕾裏@エコカフェ.JPG

 蕾と表と裏側です。かわゆいです。

 2013.1.14追記


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