侵入者、アカギ

ビーグル号の航海日誌 2011年06月26日 00:13

アカギ@エコカフェ.JPG小笠原諸島の生態系にとっての脅威である侵入者、モクマオウに続いてアカギです。明治期にサトウキビ汁を煮詰めるための薪炭や建材として利用するために持ち込まれた。鳥散布のため島内の至る所に種子が散布されること、種子が長く埋土しても芽を出すこと、陰樹であるため少ない日光でも成長すること、成長が早いこと、などから繁殖力が極めて旺盛であるとされます。父島、弟島、特に母島での在来固有種への圧迫は深刻です。エコカフェも母島でのアカギ駆除ボランティアを実施しています。

アカギ(赤木、学名:Bischofia javanica Blume)はトウダイグサ目トウダイグサ科アカギ属の常緑高木。雌雄異株。分布は南西諸島、台湾、中国南部、東南アジア、オーストラリアなどに及ぶ。樹高は25mほど、樹皮は細かくささくれ剥がれ、材は赤みがかっている。これが名前の由来にもなっている。葉は互生し3出複葉です。

繁殖力が旺盛であるが競争樹種の存在する沖縄などでは生態系への脅威となならないようだ。一方、小笠原諸島では競争樹種の存在が無いことから、在来固有種の多い湿性高木林の森に台風などで倒木によるニッチが現れると、真っ先に埋土のアカギ種子が萌芽し、成長し、やがて極相林を形成します。ひとたび極相林が形成されると林下は暗く、在来固有種の生育の機会は完全に失われてしまいます。ぞーっとしますでしょ。

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猛威を振るうアカギ対策は[2011年9月21日記載]⇒

◎切株から一斉萌芽するアカギ[2006年7月22日撮影:父島@阿部]
2006アカギ萌芽@エコカフェ.jpg








◎小笠原諸島母島の桑の木山に侵入したアカギの大木から落下した果実[2011年9月18日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@山崎]110918アカギ果実@エコカフェ(桑の木山).JPG

 桑の木山の一体は名前の通りかつてはオガサワラグワが繁茂する森であった。現在はアカギが占有しつつあり、小笠原固有植物の森を守るため、アカギの駆除対策を進めているのですがあまりに生命力が強くて苦慮しているようです。伐採や巻き枯らしは効果がなく、現在は薬剤注入を試みているようです。

 2013.1.4追記


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