ムラサキケマン(紫華鬘)の不思議

ビーグル号の航海日誌 2011年04月10日 13:12

IMGP9717.JPG新宿御苑は桜で有名ですが、山野で花を咲かせる春の草木もいっぱいあります。写真はムラサキケマンの仲間で、花弁の先端部が紅紫色に濃く見えるのでクチベニケマンともいうようです。

ムラサキケマン(紫華鬘、学名:Corydalis incisa(Thunb.) Pers.)はケマンソウ科キケマン属の越年草。分布は北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで、中国にも及び、山野の木陰などに自生。ムラサキケマンは氷河期の生き残りとされるウスバシロチョウの食草となります。全草にアルカロイド系毒成分(プロトピン、サングイナリン、テトラハイドロコリサミン、コリサミン等)を含むためウスバシロチョウも防御のための毒を体内に有しています。茎は断面が四角で柔らかいため折れやすが、直立し50cmほどに成長。葉は根元に根生葉が、伸びた茎から2回3出複葉、小葉は三角形で羽状に裂ける。花期は4月から6月頃、花茎の上部に総状花序をつけ、長さ2cmほどの淡紅紫色の小花を多数咲かせる。花弁は上下とそれに包まれるように左右1枚ずつ計4枚、上部の1枚にラッパ管状の(きょ)が後方に発達、雄蕊は2本でそれぞれ葯が3個、左右に萼片が2枚つきます。果実は2月程で黒く熟し、さく裂し、地上に飛び散った種子の付着物(エライオソーム)をアリが好むことで、運ばれ広く散布され、翌春に発芽するという。一方、成長した地上部は夏には枯れ、夏眠に入るが、地下部に団子状の塊茎が形成して翌春に根生葉を展開するという。子孫を残すために毒成分の獲得に加え、種子と地下茎の両刀作戦を取っているのもすごいですね。このような植物はほかにもあります。草花教室に参加し、学んでいきましょう。

この花の名前んお由来は仏壇の装飾である華鬘(けまん)にあるそうです。華鬘とは古くムラサキケマンの生花を糸で環状に繋ぎ仏前を飾ったもので、今では、銅製や木製のもの取って代わっているのですね。奥が深いです。

関連記事(タチツボスミレの不思議)⇒ 人気ブログランキングへにほんブログ村 環境ブログへ


◎皇居御濠土手近くで見たムラサキケマンの花[2009年4月4日撮影:皇居@山崎]ムラサキケマン@エコカフェ.JPG

 2012.4.12追記






◎千葉市大草谷津田いきものの里の田んぼの畦でみたムまだまだ小さなラサキケマン[2014年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]
140316ムラサキケマン@エコカフェ.JPG140316ムラサキケマン@エコカフェ(大草谷津田).JPG
 セリに似てますが毒草であるため食すると呼吸困難を引き起こします。

 2014.3.16追記
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※エコ・カフェ事務局が承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/44229830
※エコ・カフェ事務局が承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

▲このページのトップへ