イノモトソウ(井の許草)

ビーグル号の航海日誌 2011年01月23日 05:23

イノモトソウ@エコカフェ.JPG寒空の下、ラグビー観戦に行っても神宮外苑の雑木林をのんびりと散策する人は少ないようだ。綺麗に掃き出されているので落ち葉は少なく、土壌の乾燥が激しい感じがする。それでもイノモトソウ(写真)のようにシダの仲間を数種類は観察することができるので出掛けてみたい。

イノモトソウ(井の許草、学名:Pteris multifida Poir.)はシダ植物門イノモトソウ科イノモトソウ属のやや小型の常緑のシダ植物。分布は東北地方南部以南の本州、四国、九州、沖縄、台湾、中国、インドシナ半島、山地の林縁や人里の半日陰の場所を好む。名前の由来も井戸の脇などに生えることからきているらしい。
イノモトソウ胞子葉@エコカフェ.JPG葉身は長さ60pほどになり、葉は一回羽状複葉、栄養葉胞子葉の2タイプで、前者は幅1p、最長15p、後者は幅5o、葉身は最長60pほど。いずれも葉脈は葉縁に届かない。栄養葉の側羽片の片縁は鋸歯があり、胞子葉の側羽片の片縁は鋸歯はなく内側に巻き、そこにソーラス(胞子嚢群)ができる(写真下)。
葉の中軸上部(1段目と2段目に)翼があるのが特徴で、翼のないオオバイノモトソウ、翼が1段目にのみできるセフリイノモトソウと区別することができるという。オオバイノモトソウ(大葉井の許草、学名:Pteris cretica)は関東以西の本州、四国、九州のほか沖縄を除く熱帯・亜熱帯地域にも分布。セフリイノモトソウ(背振井の許草、学名:Pteris x sefuricola Kurata)はイノモトソウとオオバイノモトソウとの交雑種と考えられ、人里近くでよく見られるという。

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◎京都大学上賀茂試験地内崖地のイノモトソウ[2011年12月18日撮影:第6回エコの寺子屋@山崎]
111218イノモトソウ(上賀茂試験地)@エコカフェ.JPG








関八州見晴台の登山途中の林縁で見たイノモトソウとオオバイノモトソウ[2011年2月6日撮影:高山不動尊近く@山崎]
イノモトソウとオオバイノモトソウ@エコカフェ.JPG








◎針葉樹林の森の外れにある休憩舎脇で見たイノモトソウ[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]120624イノモトソウ@エコカフェ.JPG

 2012.6.24追記






◎東中野の民家庭先で見つけたイノモトソウの単独個体と葉裏の胞子嚢群[2013年3月10日撮影:中野区@山崎]130310イノモトソウ@エコカフェ.JPG130310イノモトソウ胞子蓑群@エコカフェ.JPG

 2013.3.10追記








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