COP10の成果〜名古屋議定書とは〜

⇒排出量取引・・・ 2011年01月06日 18:56

IMGP8811.JPG遅ればせながらCOP10の総括をしておきます。生物多様性と排出量取引は国際的に表裏の関係にあります。生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議(COP10)は、2010年10月18日から29日の日程で愛知県名古屋市にて開催。179の締約国、国際機関、NGO等から13,000人以上が参加したという。今回のCOP10では、2010年以降の生物多様性保全のために目指すべき目標をどのようにするかを決めるものであった。

これはオランダのハーグで開催されたCOP6で採択された「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標が、抽象的であったことも影響し各国に具体的な行動を促すことができなかったことが指摘されていることを踏まえてのものでもある。このため、COP10では2010年以降の目標を明確で分りやすい世界目標として「愛知目標」を採択。具体的には、生物多様性保全のために地球上ので、少なくとも「陸域17%、海域10%」を保護地域指定しようという目標でとともに、「森林を含む自然生息地の損失速度を少なくとも半減、可能な場所ではゼロに近づける」といった目標も盛り込まれた。

P1100389.JPG一方、最も合意に困難を極めたのが、「遺伝資源へのアクセスとその利用から得られる利益の配分」に関することで、植民地時代に先進国が入手した遺伝資源や遺伝資源から生ずる派生物の扱いを巡り意見が対立したが、結果、遺伝資源の利用と配分(ABS)に関する国際ルールがギリギリのところで「名古屋議定書」として採択された。

我が国は、CBDの運営予算の最大拠出国であり、義務的拠出金総額の約16%を負担。COP10で採択された「愛知目標」や「名古屋議定書」の確実な実施のために必要な追加的費用を重点的に予算配分した結果、2ヶ年で合計24,759,000米ドル(前期比4.3%増)とすることが決定。これにより我が国の分担金額は、2ヶ年で合計3,586,800米ドル。これだけ膨大な金額を費やした結果を、今後注視していくことが必要と思われる。

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