南硫黄島の島影の奥に

⇒エコツアー 2011年01月04日 13:43

IMGP9896.JPG30日に東京晴海ふ頭を出港した太平洋フェリー「きそ」は、悪天候のため小笠原諸島父島二見港への31日午前中の入港を断念。7mの高波を避け一路、火山列島の近海を南下し、最南端の南硫黄島を北方から遠く洋上観察しながら北上。遥か洋上にピラミッドが出現したかのようだ。

南硫黄島は東京から南に約1300kmに位置する海面下約2000mの海底からそびえ立つ成層火山の孤立峰の海上部分。最高峰は916mで皇居ほどの面積。北東約5kmには最浅水深22mの福徳岡ノ場があり、時折り海底火山活動がみられ、過去に3回新島を形成したがいずれも海没。2010年9月29日にも薄乳白濁の変色水を確認しているという。

2007年6月に東京都と首都大学東京の共同により25年ぶりの学術調査が行われ、これまでに人為的な影響がない原生自然下における適応放散などの進化過程を解明するため、植物、陸産貝類、昆虫類、クモ類、ササラダニ類など100種1000サンプルを採取したという。[東京都関連HPはこちら⇒]
南硫黄島は、亜熱帯海洋性気候の下にあり、熱帯・亜熱帯性植生、海蝕地形や海鳥の生息に特徴があるとされる。海岸部にはタコノキなどの乾性低木林、中腹部にはオオバシロテツなどの山地常緑広葉樹林、500m以上の上部には雲霧林が広がり、コブガシ、エダウチムシンヘゴの群落には種子植物、シダ類、コケ類の着生が見られるという。標高の高いところでは、小笠原群島には見られない日本本土や伊豆七島に起源のススキ群落やガクアジサイ、ヒサカキの群落が発達しているそうだ。植物の7割は東南アジア起源で海流散布か鳥散布によるものだろう。哺乳類は植物植生のオガサワラオオコウモリのみで、天敵が全くいないため、アカガシラカラスバトやオガサワラカワラヒワの陸鳥、クロウミツバメやセグロミズナギドリなど希少な海鳥の繁殖地にもなっている。

南硫黄島の形成史は解明されていないが、第四紀の海底火山活動によるもので島が形成してからほんの数十万年しか経過していないと考えられるため、島の面積、標高の割に他の海洋島に比較し種数が少ないそうだ。ふーんでしょ。

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