オオハマボウ(大浜朴)の秘密

ビーグル号の航海日誌 2010年12月30日 04:31

100507オオハマボウ(花)@海岸通り.JPG小笠原諸島の海岸林を構成するモモタマナテリハボクハスノハギリの御三家に加えて、オオハマボウが見られます。オオハマボウも耐潮性があり、種子は浮揚性があり海流散布し、分布を広げます。写真は今年5月「聟島列島と小笠原固有植物の森をめぐる旅」のさいに父島扇浦近くで撮影したものです。

オオハマボウ(大浜朴、学名:Hibiscus tiliaceus L.)はアオイ目アオイ科フヨウ属の常緑亜高木。分布は日本では小笠原諸島、沖縄列島以南で、国外では熱帯・亜熱帯の東はハワイ諸島から西はアフリカ西海岸に及ぶという。名前の由来にもなっていますが、葉も花も西日本太平洋側に分布する落葉低木のハマボウ(浜朴、学名:Hibiscus hamabo)より大きいです。特に、大きな葉はハート形で人の顔ほどもあります。葉の表面は無毛であるが裏面には細かな毛がびっしりついています。
100507オオハマボウ(蜜腺)@海岸通り.JPG花は一年中咲いていて、一日花で、朝に黄色の花を咲かせ、夕方には橙色になってしぼんでしまいます。葉の基部の葉脈3か所と花の萼片基部に蜜腺があるのが特徴ですこの蜜腺は防御行動に違いありません。アリを呼び寄せることで葉虫を寄せ付けない効果があると考えられているそうです。あとで取り上げますがテリハハマボウは花外蜜腺を消失しています。これも島嶼効果のひとつなのでしょう。

小笠原ではこの葉をお皿代わりに使っていたと言います。また、沖縄ではオオハマボウのことを「ユウナ(右納)」と呼んでいます。この花は一日花で夜を前に夕刻には散ってしまうからでしょう。琉球列島以南ではマングローブ林の後背林としてアダンなどとともによく見られます。

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◎オオハマボウの橙色の散花[2008年6月19日撮影:父島小港海岸@松崎哲也]
オオハマボウの散花@エコカフェ.JPG








◎昼下がりに咲くオオハマボウの花[2006年7月22日撮影:父島小港@阿部]
2006オオハマボウの花@エコカフェ.jpg2006オオハマボウ@エコカフェ.jpg








◎沖縄本島辺野古対岸の砂浜で見たユウナ(オオハマボウ)[2012年7月22日撮影:沖縄視察@山崎]120722ユウナ@エコカフェ.JPG120722ユウナ花@エコカフェ.JPG

 2012.7.24追記






◎小笠原諸島母島の御幸之浜近くの歩道脇でみたオオハマボウ[2011年9月18日撮影:祝世界自然遺産登録・エコカフェ小笠原諸島ツアー@十川雅彦]
110918オオハマボウ虫こぶ@エコカフェ.JPG110918オオハマボウ果実@エコカフェ.JPG

 於tの虫こぶ
 若い果実

 2012・10・8追記


◎琉球王国最高の聖地の久高島の林縁でみた花をつけるユウナ(オオハマボウ)[2012年7月22日撮影:沖縄視察@阿部]
120722道@エコカフェ.JPG120722ユウナ@エコカフェ(久高島).JPG

 2014.1.8追記
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