ハハジマメグロ(母島目黒)

ビーグル号の航海日誌 2010年12月28日 17:35

ハハジマメグロ.jpg小笠原諸島では約200種類の鳥類が観察されているが、陸鳥となると15種のみが記録されており、うち6種はすでに絶滅しています。近年では22種が繁殖活動をしているとの報告もあります。小笠原固有種のオガサワラガビチョウ、オガサワラカラスバト、オガサワラマシコは絶滅し、姿を見ることはできませんが、唯一、ハハジマメグロを母島の森で見かけることができます。単に「メグロ」と呼ぶこともあります。

ハハジマメグロ(母島目黒、学名:Apalopteron familiare hahasima Yamashina)はスズメ目ミツスイ科メグロ属に分類、小笠原固有種。環境省レッドリストで絶滅危惧TB類(EN)。現在では母島列島の母島、向島、妹島の森林にに生息。競争者が少ないため樹上から地上までさまざまな場所で活動し、あまり人を恐れることもないため観察しやすいでしょう。食性は雑食で、昆虫、クモ、果実、花粉など幅広く食べるようです。すでに聟島、媒島、父島に生息していたとされる基亜種ムコジマメグロ(聟島目黒、学名:Apalopteron familiare familiare Kittlitz)は絶滅。体系はメジロ(目白)に似ていますが、目の後ろに特有の黒い三角模様があるのが特徴的です。

ハハジマメグロの近縁種はサイパンのオウゴンメジロと考えられており、いったどのようにして数100kmもの海上を渡ってきた不思議です。偶然に飛来したものが種を紡ぎ、固有の進化を辿り、今日に至るのです。自然のすごさには頭が下がるばかりです。

関連記事(アカガシラカラスバトとの衝撃的な出逢い)⇒
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◎小笠原母島の静沢の森遊歩道脇の林縁で見たハハジマメグロ[2009年7月24日撮影:小笠原諸島・母島近海で観測する皆既日食ツアー@原田百文]ハハジマメグロ2@エコカフェ(母島).JPGハハジマメグロ@エコカフェ.JPG

 2012.12.29追記






◎小笠原母島の乳房山の森で見たハハジマメグロ[2008年9月15日撮影:第1回エコロジー・カフェ母島の自然を守る旅@阿部]⇒ハハジマメグロ

 小笠原で繁殖記録があり現在も棲息する鳥類は13種に過ぎない。母島列島にのみ生息するハハジマメグロは競争者が少ないため林冠で蜜を吸い、樹幹表面を這う昆虫や地上にいる昆虫を食べるなど多様な採餌習性を身につけたと理解されます。

 2013.1.6追記


posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(1) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
今朝のNHKで小笠原の生き物としてメグロを紹介していましたね。
Posted by ハシナガウグイス at 2013年02月28日 07:42
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