タコノキ(蛸の木)は蛸足

ビーグル号の航海日誌 2010年12月23日 17:16

100507タコノキ@.JPG20080619-030-s.jpg080101小笠原(お正月) 013.jpg
小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」とも称されるほどにこの島嶼に固有な生き物たちが分布しています。タコノキを紹介しましょう。


100507タコノキ(葉).JPGタコノキ(蛸の木、学名Pandanus boninensis Warb.)は単子葉植物タコノキ目タコノキ科タコノキ属の常緑高木で雌雄異株、小笠原固有種、準絶滅危惧(NT)です。海岸近くから山の上まで広く自生しますが、比較的乾いている場所を好みます。

樹高は高いもので10m、幹の途中から気根が四方八方に伸び、幹を支柱のように支えています。しかし、山尾根などの風衝帯では背丈を低くしていますよ。

100507タコノキ(果実・種4個).JPG100507タコノキ(気根キャップ).JPG葉は繊維質で固く細長く1m近くにもなり、葉縁に鋭い棘をもちます。葉を干して乾燥し、棘を除き数ミリに裂いたものをタコノキ細工の材料としています。

初夏に雄株は細長い総苞に包まれた白色の芳香の強い雄花を、雌株は苞葉に包まれた球果に淡緑色の雌花をつけます。球果は球形で直径 10cmほどで、多数の多角形の果実からなるパイナップル状の集合果、熟すとオレンジ色になります。これを茹でて食用としたり、食用油を採取する原料としますが、オガサワラオオコウモリの好物であるほか外来種のクマネズミの食料にもなっています。

タコノキの近縁種としては、南西諸島に分布する小高木常緑のアダン(阿檀)が知られています。こちらはマングローブ林の背地林として海岸近くに自生するのが特徴です。また、南硫黄島に自生するタコノキの葉は棘が退化しているものもあるとの調査報告もありますよ。捕食圧力が小さいため防除能力が低下したということらしいです。不思議ですね。

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◎タコノキの雄花[2008年6月19日撮影:旭山入口付近@虻川伸也・阿部]
080619タコノキ@エコカフェ(小笠原) 329.jpgタコノキ雄花@エコカフェ .jpg 








◎母島ロース記念館の脇の見事な蛸足のタコノキとロース胸像[2009年7月21日撮影:皆既日食ツアー@山崎]090722ロース胸像@エコカフェ(母島).JPG090722タコノキ@エコカフェ(母島).JPG

 2012.8.14追記





◎父島の夜明け道路沿いにあるタコノキの樹肌[2012年1月2日撮影:お正月の旅 小笠原2011年度@山崎]120102夜明道路沿いのタコノキ林@エコカフェ.JPG120102タコノキ樹皮@エコカフェ.JPG

 2012.12.23追記





◎父島北袋沢から西海岸へのルート前半の崖地でがんばるタコノキ[2014年4月28日:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]
140428タコノキ(倒れてもなお)@エコカフェ.JPG140428タコノキ気根@エコカフェ.JPG
倒れてなお起上り、気根を地面に伸ばす。気根先端にキャプがあり成長点を保護しているんですね。逞しい。by松原さん

 2014.5.6追記
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