モモタマナ(桃玉名)は落葉樹

ビーグル号の航海日誌 2010年12月20日 03:21

100507海流散布(タマナ・ハスノギリ)@海岸通り.JPG小笠原父島の海岸植生であるテリハボクハスノハギリ、モモタマナはみな大木になる。最も大きくなるのがモモタマナであって、樹高25m、径1mと立派な姿を見せてくれるであろう。この季節、落下した繊維質がむき出した大きな果実を観察することができる。それぞれの種子は写真のどれでしょうか。

モモタマナ(桃玉名、学名:Terminalia catappa L.)はフトモモ目シクンシ科モモタマナ属の落葉高木で広域種。分布は日本では沖縄列島や小笠原諸島、海外ではアフリカからオーストラリア北部、東南アジア、ミクロネシアなどで、海岸近くに自生。小笠原では6月から7月に葉腋から穂状花序を伸ばし、花弁のない萼片6個からなる直径1cmに満たない目立たない白緑色の小花をたくさんつけるという。100507モモタマナ(葉A)@釣浜.JPG穂状花序の基部にのみ雌花があり、他はすべて雄花。果実は扁平した楕円形で長径5cmほどで、果皮の下に繊維質、コルク質の層があり、種子を守るとともに、海洋散布を容易にしているのである。種子はアーモンドのようで美味しいそうだ。

葉は対生で長径25cmにもなり、モクレン科のホウノキの葉の形状に似ていることから、シマボウ(島ホウノキ)とも呼ばれた。2月から3月頃にかけて紅葉し、落葉するが、同時に新芽も伸びる。また、小笠原では葉をお皿代わりにしたり、葉にポリフェノールも含まれていることから緑茶の代わりに健康茶としても飲用されてきたという


◎小笠原諸島聟島で見たモモタマナの幼樹の穂状花序と」老木(ノヤギ駆除後に植生回復が進行中)[2010年5月6日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@十川雅彦・山崎]
100506モモタマナの老木@エコカフェ(聟島).JPGモモタマナ花(聟島)@エコカフェ.JPG

 左側:幼樹
 右側:老木
 




◎モモタマナの板根[2010年9月10日撮影:母島乳房山林内@山崎]
100910モモタマナ板根@乳房山.JPG 








◎モモタマナの枯葉、未熟果実、未熟花序、未熟穂状花序[2011年9月18日撮影:母島御幸之浜@澤尚幸]
モモタマナ(葉・果実・花序)@エコカフェ.JPG







◎モモタマナの穂状花序/穂状花序と果実[2011年9月17日撮影:母島沖港集落@山崎]
モモタマナの花序と果実.JPGモモタマナの穂状花序@エコカフェ.JPG







◎父島釣浜で頭上をおおうモモタマナの大木の葉と陽光[2010年5月7日撮影:小笠原エコツアー「ケータ島沖(聟島列島)と小笠原固有植物の森をめぐる旅」@山崎]100507モモタマナ(葉@)@釣浜.JPG

 2012.7.16追記





◎石垣島の南南西方15kmにある黒島のプズマリ近くでみた落葉しかかったモモタマナの大木[2014年3月14日撮影:黒島@山崎]
140314モモタマナ@エコカフェ.JPG140314モモタマナ@エコカフェ(黒島).JPG
 2014.3.21追記






◎小笠原諸島父島の小港海岸に発達する亜熱帯海岸林を構成するモモタマナ[2014年4月28日撮影:未開の森と南島をめぐる父島満喫の旅@山崎]
140428モモタマナ果実@エコカフェ.JPG140428モモタマナ新緑@エコカフェ.JPG
 モモタマナは海岸林ですが、父島では山中の日当たりのよい場所でもよく見かけます。この季節はちょうど葉の入れ替えの時期にあたり、落ちる前の紅葉と新葉が同時についている個体も見られました
140428モモタマナの落葉と新葉@エコカフェ.JPG140428モモタマナ落葉@エコカフェ.JPG さすがに、海岸近くでは新葉で萌えているものが多いようです。たまたまかもしれませんが、幼樹は見かけませんでした。

 2014.5.3追記
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