クスノキ(楠木)の不思議さ

ビーグル号の航海日誌 2010年11月25日 23:38

IMGP9740.JPG京都大学時計台の正面には大きなクスノキが鎮座しています。
建学の精神である「自由な学風」にふさわしく無数の枝を縦横無尽に伸ばしています。ちょうど真っ黒な果実を一杯つけていました。

クスノキ(楠木、学名:Cinnamomum camphora (L.) Presl)はクスノキ目クスノキ科ニッケイ属の常緑の高木で、被子植物の中では生殖器である花に原始的な特徴を有する。別名にナンジャモンジャという。分布は中国大陸南部、ベトナム、台湾、朝鮮半島南部、西日本。日本本土のものは自然林に葉極端に少なく人里に多くことから史前帰化植物とする説があるようだ。特に、古くから神社林として植えられ、大木なったものは御神木として信仰の対象とされてきた。また、飛鳥時代から平安時代にかけての木造仏は南方系の壇木に似た楠木の材が盛んに利用されたのもこの木が神聖な雰囲気を漂わせているからであろう

IMGP9742.JPG成長が早く大木になるとこんもり鬱蒼とした樹冠を形成するためそれ自身で大きな森のように見える。葉を揉むと精油成分が外気に触れ樟脳の香りを辺りに放つ。この森はいろんな生き物の生活の場でもある。葉には「ダニ室」と呼ばれる小さな瘤(こぶ)ができ、その中には葉の養分を吸うフシダニが生息し、ダニ室の外にはこれを捕食する捕食性のダニが生息し、小さな世界が展開している。

花期は5月から6月頃、花は直径約6mの白い両性花、萼と花弁の別がない単花被花が花弁状に6枚、水平に開く。雄蕊は3本が3環につき、その内側には退化して葯を欠いた仮雄蕊が3本つく。さらに最も内側の環に3本の葯をもつ雄蕊がつき、その基部には濃黄色をした腺体がある。花粉を納めた葯は上方に2から6個の小さな弁があり、これが開くと花粉が放出するというクスノキ科に特異な原始的な特徴をもつという。[「クスノキの花はちっちゃい」参照]果実の基部には花柄の一部が膨らんでできる花托のようなものができる。

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◎明治神宮の森に植えられたたくさんのクスノキはみな大木に生長[2012年3月25日撮影:原宿@山崎]120325クスノキ大木2@エコカフェ(明治神宮の森).JPG120325クスノキ大木@エコカフェ(明治神宮の森).JPG

 2012.3.28追記






◎明るい日差しに生えるクスノキの緑[2007年6月13日撮影:小石川植物園@山崎]070613クスノキ@エコカフェ・小石川植物園(小笠原植物) 010.jpg

 2012.3.31追記






◎伊勢神宮内宮の参道で見たクスノキの巨樹[2012年10月28日撮影:伊勢神宮@山崎]121028クスノキ@エコカフェ(伊勢神宮).JPG121028クスノキ2@エコカフェ(伊勢神宮).JPG

 2012.11.11追記






◎日比谷公園内に数多く植栽されている大きなクスノキ[2013年4月4日撮影:日比谷公園@青山]130404クスノキ@エコカフェ.JPG130404クスノキ新葉@エコカフェ.JPG

 2013.4.9追記






◎小石川植物園内で見た花序を伸ばすクスノキ[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]120504クスノキ花序@エコカフェ.JPG

 2013.11.28追記






◎真鶴半島先端にある魚付き保安林(照葉樹林)を構成するクスノキの大木[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531クスノキ樹冠@エコカフェ.JPG140531クスノキ巨木@エコカフェ.JPG
 2014.6.2追記

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