唐桑巨釜の黒松林

ビーグル号の航海日誌 2010年11月03日 18:56

IMGP9006.JPG唐桑半島巨釜の断崖上の緩やかなスロープには見事なまでの黒松林が広がっている。柔かく、明るく、緑の、ソウソウの世界だ。一方、断崖の下では太平洋からの荒波が怒涛のよう寄せ砕ける。繰り返し、繰り返し、休むことはない、硬く、青く、白い、バラバラの世界が広がる。

クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii Parl.)はマツ科マツ属の常緑高木の針葉樹。分布は本州、四国、九州のほか韓国南部の島嶼であって、海岸の砂浜や岩礁の岩頭。本来ならば陽樹であるクロマツは陰樹であるタブノキなどに遷移するはずであるが、純林に近い形で残っているのは人為的な手が入れられているからであろう。クロマツは塩害に強いため、古くから防潮林として植えられてきた。羽衣伝説で有名な三保の松原など日本の海岸の景観の特色になっている。

しかしながら、近年、河川河口工事や護岸工事などにより沿岸流の流れなどが変化し、砂浜浜から砂が流出する事態が深刻な問題となっている。残念ながらこれまでの環境影響評価のし方が不十分であったためであろう。私たちは失敗から次はどうすべきかを学んでいるのだろうか。自然の移り変わりは決して私たちを待っていてくれはしないのである。松枯れの原因のマツノザイセンチュウの伝搬も松林放棄と混生化が副因であって深刻であることには変わりはない。

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◎小石川植物園内の日本庭園で見たクロマツの雄花[2012年5月4日撮影:小石川植物園@山崎]120504クロマツ雄花@エコカフェ.JPG

 2013.2.22追記






◎離宮恩賜庭園の見事なクロマツ林で見つけた偶然[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]130512クロマツ林@エコカフェ.jpg130512偶然@エコカフェ.jpg

 2013.5.18追記






◎「しろがねの森」に残るクロマツの老木『物語りの松』[2013年5月5日撮影:国立科学博物館附属自然教育園@山崎]130505物語の松看板@エコカフェ.JPG130505物語の松(左)@エコカフェ.JPG

 2013.6.2追記





◎伊豆半島城ヶ崎海岸の城ヶ崎ピクニカルコースに展開するクロマツ林[2013年6月8日撮影:城ヶ崎海岸@山崎]130608クロマツ@エコカフェ.JPG130608クロマツ林@エコカフェ.JPG

 松くい虫の被害もなく見事な黒松林が見られます。

 2013.6.9追記


◎真鶴半島先端にある魚付き保安林(照葉樹林)内に残る江戸時代のクロマツの巨木[2014年5月31日撮影:第20回自然観察会@阿部]
140531クロマツ@エコカフェ.JPG140531クロマツ林@エコカフェ.JPG

 樹齢はおよそ350年とも言われています。

 2014.5.31追記

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