ハハジマノボタンの思い出

⇒森林づくり+α 2010年10月31日 10:21

IMG_0081.JPGここ数日の東京の気温はぐんと下がり秋の深まりを感ずる。つい一月前に母島植生回復ツアーでは大粒の汗をかいたのが遠い昔のようだ。オオバナセンダングサ刈り、というよりは根っこからの抜き取りは暑かったが心地よかった。ちょうど乳房山登山道の日当たりのよい谷側にびっしり生えていた。逆の山側のやや水はけのよい日向にはハハジマノボタンが群生していた。ここは雲霧帯でよく雲が湧く。花は終わりの時期であったがそれでも淡いピンク色の花が見事であった。

ハハジマノボタン(母島野牡丹、学名:Melastoma tetranerum Hayata var. pentapetalum Toyoda)はフトモモ目ノボタン科ノボタン属に分類される常緑低木で、小笠原父島の固有種であるムニンノボタン(無人野牡丹)の母島の固有変種とされる。樹高は3mから4mほど、葉脈は5本。小笠原諸島には南硫黄島に普通種ノボタンが、北硫黄島のノボタンの固有変種であるイオウノボタン(硫黄野牡丹)が自生。ムニンノボタンは絶滅危惧TA類、ハハジマノボタンとイオウノボタンは絶滅危惧U類に登録。
ハハジマノボタンの開花時期は7月から8月頃、花径約4、5pで基本5弁で淡いピンク色が特徴。ちなみにムニンノボタンは基本4弁で白色、イオウノボタンは基本5弁、ピンク色。母島、硫黄島は雲霧帯が保たれているが、父島の森は乾燥化が進んでいるためムニンノボタンはヤギの食害とあいまって絶滅の危険が一番高いとされる。小石川植物園で取組まれている保護増殖活動(詳細こちら⇒)に期待したい。

ノボタン科の仲間は草本、木本から蔓性まであり、約180属4400種が知られており、ほぼ熱帯・亜熱帯に分布。日本では、先の小笠原諸島のもののほか南西諸島などに分布し、計4属7種・変種を数える。このように属、種レベルでの分化・進化の進んだ大きなグループであるといえる。

関連記事(被子植物の種分化)⇒
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◎小石川植物園温室で見た保護増殖中のハハジマノボタンの花[2012年6月24日撮影:小石川植物園@山崎]120624ハハジマノボタン@エコカフェ.JPG

 樹高は2mから3m。

 2012.8.26追記

 
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