ヒカゲヘゴ(日陰杪欏)は王様

ビーグル号の航海日誌 2010年10月27日 02:00

100812ヒカゲヘゴA@浦内川.JPG西表島の浦内川を船で遡ると右岸に突き出たシダ類の林からツーンと背伸びした一本の木性シダがある。王様の貫録。この周辺の森の中にも木性シダが生茂っている様子が確認できる。八重山諸島に特有のヒカゲヘゴである。

ヒカゲヘゴ(日陰杪欏、学名:Cyathea lepifera)はヘゴ科ヘゴ属に属する多年生の大型常緑木性シダ植物の一種。分布は奄美大島以南の南西諸島のほか台湾、フィリピンで森林地帯に自生する。樹高は日本最大で15m、葉は巨大で最大長で2mにもなり、茎はほとんど肥大成長により太ることはなく、表面には楕円に逆八の字の葉柄痕の印が残る。第36回草花教室でも学習したが、これは葉柄につながる維管束の跡である。また、小笠原諸島固有種で常緑木性シダ植物のマルハチ(丸八、学名:Cyathea mertensiana (Kunze)Copel.)も逆八の字紋様がありとても似ている。

西表島の住民らは、古くから茎の最上部の柔らかい部分を、祭事や祝い事などの料理や供え物に利用してきたという。美味しいそうであるが、ゼンマイのような味がするのだろうか?

◎宮古島の市営熱帯植物園でみたヒカゲヘゴ[2010年10月12日撮影:宮古島エコツアー@阿部]ヒカゲヘゴ2@エコカフェ.JPGヒカゲヘゴ葉柄痕@エコカフェ.JPGヒカゲヘゴ@エコカフェ.JPG







 葉柄痕が小笠原固有種のマルハチと似ていますね。

 2012.6.12追記

◎奄美大島金作原の原生林の森で見たヒカゲヘゴの群生[2013年4月13日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]130411ヒカゲヘゴ@エコカフェ奄美大島エコツアー_574_l.jpg130411ヒカゲヘゴ@エコカフェ奄美大島エコツアー_167_s.jpg

 2013.4.21追記






◎奄美大島の金作原原生林で見た生命力あふれる倒れたヒカゲヘゴの新芽と普通の新芽[2013年4月12日撮影:奄美大島自然体験ツアー@阿部]
130411ヒカゲヘゴ新芽@エコカフェ奄美大島エコツアー_193_s.jpg130411ヒカゲヘゴ新芽@エコカフェ奄美大島エコツアー_227_s.jpg

 兎に角、力強い森です。

 2013.5.3追記



◎沖縄本島北部県道2号線沿いでところどころ小さな群落をつくっていたヒカゲヘゴ[2015年6月27日撮影:沖縄本島中北部視察@阿部]
150627ヒカゲヘゴ群落@エコカフェ.jpg150627ヒカゲヘゴ@エコカフェ.jpg
 2015.7.9追記






◎石垣島最高峰於茂登岳(標高562m)山中で見たヒカゲヘゴ[2014年3月15日撮影:石垣島@山崎]
140315ヒカゲヘゴ@エコカフェ (2).JPG140315ヒカゲヘゴ@エコカフェ.JPG
 山頂近くの気象レーダー観測所(石垣島レーダー)の周辺にもヒカゲヘゴが見られました。

 2015.7.19追記

◎奄美大島の金作原原生林を構成するヒカゲヘゴ[2015年11月14日撮影:奄美大島エコツアー2015@阿部]
151114ヒカゲヘゴ@エコカフェ (3).JPG151114ヒカゲヘゴ@エコカフェ (2).JPG

 恐竜時代の森に迷い込んだような気分になりますよ。

 2015.11.16追記
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