芦生の森の植生分布

⇒寺子屋/学びツアー 2010年06月07日 18:47

1005295GRq 043.jpg芦生の森と呼ばれる京大芦生研究林は、すでに長谷川先生の講義内容で紹介したが日本海側気候太平洋岸気候移行帯に位置しているため年間降水量が多く、冬季に多く雪が降る。
このため植生区分の上は暖温帯林冷温帯林移行帯に属し、植生の多様性は高く、木本植物243種、草本植物532種、シダ植物85種を数えるそうだ。

積雪の多い環境に適応したことで知られるアシウスギアシウテンナンショウのように「芦生」の地名を冠した学術上貴重な植物が分布するほか、葉が小さかったり、枝が伏状したりする多雪地帯特有のエゾユズリハ、ヒメアオキ、ヒメモチ、ハイイヌガヤなどが自生。1005295GRq 045.jpg氷河期の生き残りであるニッコウキスゲやリュウキンカも見られ、年間降水量が多いため、ナメコやヒラタケ、ツキヨタケなど多様なキノコ類が繁殖しているそうだ。

幽仙谷(標高600m)を境に高いところではコナラやウラジロガシ、ツクバネガシ、イヌブナ、ソヨゴ、モミなどの暖温帯林構成種が見られ、低いところではブナ、ミズナラなどを主体とした冷温帯林構成種が見られるが、その境界は必ずしも明瞭でないという。また、斜面に対応して樹木が分布しており、斜面上部ではアシウスギの分布密度が高く、中腹ではブナやミズナラなどが優先し、沢筋ではトチノキやサワグルミなどが多く分布する。

芦生の森で困っていることはミズナラカシノナガキクイムシによってナラ枯れを起していることだという。本格的な対策が始まったばかりであるが効果を期待したい!

@第5回エコの寺子屋


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