八ヶ岳高原のカンバたち

⇒自然観察会 2010年02月28日 17:00

100227xEGKJo.JPG100227xE_PJo.JPG100227xEVJo.JPG標高1600mに展開する緩やかな起伏の高原の冬枯れの森。
この森には落葉する唯一の針葉樹であるカラマツ(唐松)が多く目につくが植林したものであろう。
天然林としては、カンバ類、ナラ類、ナシ類、ツツジ類などの典型的な落葉樹の階層林が静かに佇んでいる。しかし、落葉広葉樹の森の主役であるブナは何故か一切見当たらない。
下に目をやると雪解けの地面には、日当たりがよいためかササ類が葉が目につく。日当たりの劣る場所ではシダ類が見られることだろうが雪が残っているため確認はできなかった。

シラカンバ(白樺)、ダケカンバ(岳樺)、ヤエガワカンバ(八重皮樺)を紹介しよう。[写真左から順]
これらは、ブナ目カバノキ科カバノキ属に分類され、樹皮や分布に特徴がある。シラカンバは白く、ダケカンバは茶色っぽく、横にうすく剥がれる。ダケカンバは寒冷に強く亜高山帯に分布し、今回の観察地点当たり(亜高山帯下部)ではシラカンバと混在する。若木としてはシラカンバのほうが多いように思われた。ヤエガワカンバは樹皮がやや厚く八重に剥がれ、木質は硬く斧の刃がこぼれるほどで、別名コオノオレという。準絶滅危惧種に指定され、この森でも個体数は少ないという。

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posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(2) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
おはようございます
森の中では近年の温暖化の影響は出ているのでしょうか?
例年に比べても雪が少ないようですが。
Posted by ホンドギツネ at 2010年03月01日 06:41
温暖化の影響は経年変化を観察しなければなりませんし、樹木のようにゆっくりと遷移をする生き物で評価するの困難だと思います。
むしろオサムシなどの地上徘徊性の昆虫類は移動が容易であるため環境指標生物になることを第4回エコの寺子屋で学びました。
地元の方はここ10年で積雪量が減ったとおっしゃっていましたから、この傾向が継続するとすればゆっくりと生態系に影響があることは間違いないでしょう。
エコカフェとしてもそのような取組みができたらと考えています。
Posted by 事務局 at 2010年03月02日 07:39
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