日原鍾乳洞は何を

⇒自然観察会 2009年06月21日 14:59

06200005.jpg東京奥多摩の日原川支流に展開する日原鍾乳洞は知られている限りでは関東随一ということだ。
この鍾乳洞は上部ジュラ紀に由来するサンゴ礁が、地殻変動と造山運動でレンズ状の鳥のノ巣石灰岩となり、二酸化炭素を含む雨水が石灰質を溶かし、十数万年の歳月をかけて複雑な洞をつくったものであろう。

この鍾乳洞は一石山神社の御神体そのものであって、かつては山岳信仰の対象であった。江戸上野輪王寺一品法親王の「一石山之掟書」によると「慈覚大師の再興也」とあるそうだ。

06200006.jpg洞内は1270m程が見学でき、横洞の旧洞と縦洞の新洞があり、新洞では鍾乳石、石筍、石柱などが発達しているのが確認できる。鍾乳石は1cmで70年、石筍は1cmで150年の歳月がかるそうだ。洞はさらに奥に伸び、地底湖を形成しているそうだ。

洞内は、阿弥陀の原、死出の山、賽の河原、護摩壇、十二薬師、十三仏の壁面、地獄谷、三途の川などの宗教的な名称が附せられており、山岳信仰の名残なのであろう。

洞内の温度は11度、湿度85%とひんやりする。コウモリなどの小動物は棲息せず、白いムカデ類を数匹確認したに過ぎなかった。また、蛍光灯の光を頼りにコケがびっしり表面を覆っているのが残念だった。

鍾乳洞は別世界が広がっており、なかなか興味深いフィールドである。機会があったら、洞窟にのみ生息する固有種が発見されている大岳鍾乳洞などに行ってみたいと思った。



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