娑羅雙樹の花に

ビーグル号の航海日誌 2009年06月16日 22:41

06150001.jpg娑羅雙樹とはシャラノキのことでナツツバキの俗称とされる。
この時期咲き始める白い花は朝咲き夕方には散る一日花であって、「無常」を象徴するという。

無常と言えば『平家物語』を思い出す。
琵琶法師の奏でる琵琶の音色に心の奥底まで無常さが沁み渡る。
おお、釈迦如来様は平安の世から鎌倉を経て今日までを静かに人びとを見守ってくださっておられるのだろう。
人びとは自然そこに息づくものから多くの真理を学んできたはずなのだが。。。。

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祇園猿ノの鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、・・・・・、是等は皆舊主先皇の政にもしたがはず、樂しみをきはめ、諌をもおもひいれず、天下のみだれむ事をさとらずして、民間の愁る所をしらざしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。


『平家物語』冒頭より



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