里山の不思議はシャガたち

ビーグル号の航海日誌 2009年04月18日 09:28

シャガ(射干・著我)はアヤメ科アヤメ属の多年草、繁殖力が強く、唯一常緑である。
本州、四国、九州に分布するが、人家近くの林縁や寺院、かつて人里だったところの木陰でよく見られ、自然林内では見られることは稀である。
名の由来は、中国名のヒオウギと同じものだと間違えて、漢名の射干(しゃかん)をそのまま使い、シャカンが転訛(てんか)して、シャガとなったとされる。
中国に分布するものは配偶子(生殖細胞)の染色体が2倍体で花色、花径などに変異も多い。しかし、日本のものは3倍体であり結実することはなく、根茎を伸ばして増え、全てが同一の遺伝子をもつ。
これらのことから古く中国から入り、日本各地に人の移動とともに人為的に広がり、野生化したものと考えられている。中国では全草を薬用とするようだ。
「ソメイヨシノ」のようにどこで見ても不思議なことに同じ花を見ていることになる。
花言葉は「友達が多い」と「反抗」だそうだ。VK.JPG

学名:Iris japonica
別名:胡蝶花
原産地:中国
花期:4〜5月
草丈:50〜60cm
特徴:
@ 葉は剣型でつやのある緑色、表裏がなく折り紙を折ったように両面とも裏の構造になっている、いわゆる単面葉である。[草花教室ではネギの葉が円筒形の単面葉であることを学んでいる]
A この種の場合、株の根本から左右どちらかに傾いて伸びて、葉の片面だけを上に向け、その面が表面のような働きをし、生態上は二次的に裏表が生じているに過ぎない。
B 花は朝から夕方までしか咲かない一日花、白っぽい紫で、花弁は6枚、萼はない。外側の3枚は外花被(片)で、紫と黄橙色の縞紋様があるが、内側の内花被(片)には縞模様はない。

【付録】
シャガの類似種にヒメシャガがある。わが国の固有種で北海道南西部〜九州北部に分布する。こちらはシャガよりは小型で、草丈20cmほど、花も1カ月ほど遅れて薄紫のきれいな花を咲かせる。

◎赤城自然園で見たシャガの群落[2008年5月18日撮影:赤城自然園@山崎]080518シャガ@エコカフェ(赤城自然園 ).jpg


 2012.3.26追記





◎日比谷公園の樹下に群落をつくるシャガ[2013年4月4日撮影:日比谷公園@青山]130404シャガ花@エコカフェ.JPG130404シャガ群落@エコカフェ.JPG

 見事に花を咲かせていました。

 2013.4.4追記



◎国立科学博物館附属自然教育園内の路傍植物コーナーに植栽展示されているシャガ[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]
140504シャガ@エコカフェ.JPG140504シャガ花@エコカフェ.JPG
 里山の典型的な植物になっています。

 2014.5.11追記


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