アオキ(青木)の不思議は

ビーグル号の航海日誌 2009年04月03日 10:35

アオキ(青木)は、ミズキ科の日本固有植物で森林内に自生する常緑低木である。(アオキ科として独立させる考えもある。)陰樹のため日陰でもよく育ち、耐寒性が強いことから、昔から好んで庭木として植栽され、果実の色、斑入りなど園芸品種も多い。和名は、葉も枝も常時緑色(青いこと)に由来する。茎が緑なのはコルクを形成する組織が数年間も発達しないためである。
全体にアウクビン(アウクビゲニンとブドウ糖の配糖体)成分が含まれ、枝、茎、葉のいずれも切り取ったり、圧迫したりすると、酸化し黒くなる。昔から弱火であぶり、柔らかく黒色に変化した葉を、火傷、はれもの、凍傷などの患部にはり、包帯などで軽く押さえなどしたという。また、この成分には、苦味健胃作用があり、胃腸薬「陀羅尼助(だらにすけ)」「百草(ひゃくそう)」に配合されたりもする90404.JPG

学名:Aucuba japonica
別名:アウクバ、アオキバ
原産地:日本(北海道南部から沖縄)
花期:3〜5月
樹高:2〜3m
特徴:
@ 雌雄異株で、花は褐色または緑色で、花弁4枚、子房下位、単性花である。
A 果実は、卵形の液果で種子を1個含み、大きさは約2cm、秋頃から赤く熟し、翌年春先までついていたりする。
B 葉縁は、粗い鋸歯状で、やや厚みがあり、大きさは10〜15センチ、形は長楕円形をしている。

【付録】
・亜種ヒメアオキは北海道、本州の日本海側の雪の多い地域に分布。アオキに比べ丈が低く、葉が小型で葉柄や葉の下面、芽、枝などに微毛が生ずる特徴がある。
・同属にはA. chinensis、A. himalaicaなど3種ほどがあり、ヒマラヤ、中国南部から日本の照葉樹林帯に分布する。

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◎日本固有種のアオキの花と果実[2008年4月12日:第19回草花教室@小石川植物園@阿部]
080412アオキ果実@第19回草花教室(in小石川植物園) 032.jpg080412アオキ花@第19回草花教室(in小石川植物園) 031.jpg







◎明治神宮の森の林下にはアオキが優勢で雄の花芽が膨らむ[2012年3月25日撮影:明治神宮@山崎]
アオキ雄株花芽2@エコカフェ.JPGアオキ雄株花芽@エコカフェ.JPG







◎三宅島の山中で見たアオキの若い果実[2011年11月26日撮影:第3回エコカフェみんなの森づくり@山崎]111126アオキ@エコカフェ.JPG

 2012.8.25追記





◎冬空のもとで早春の準備をするアオキ[2013年1月27日撮影:小石川植物園@山崎]120127アオキ果実@エコカフェ.JPG130127アオキ新芽@エコカフェ.JPG

 果実はまだ青々としていますね。

 2013.2.16追記



◎離宮恩賜庭園でスダジイの林下に茂るアオキ[2013年5月12日撮影:浜離宮庭園@阿部]130512アオキ株@エコカフェ.jpg130512アオキ@エコカフェ.jpg

 2013.5.18追記






◎千葉市大草谷津田の雑木林内で見た薬草としてのアオキ[2014年3月16日撮影:第19回自然観察会@山崎]
140316アオキ@エコカフェ(大草谷津田).JPG
 生葉にはアウクビン(アウクビゲニンとブドウ糖の配糖体)を含み、金網に乗せ弱火で炙ったものを火傷や腫れものなどの患部に貼ると効能があるそうです。指導員の山岸さんのお話です。

 2014.3.21追記


◎国立科学博物館附属自然教育園の照葉樹林内で増え続けるアオキ[2014年5月4日撮影:自然教育園@山崎]
140504アオキ@エコカフェ.JPG140504アオキ果実@エコカフェ.JPG
 アオキのほかヤツデシュロが勢力拡大樹になっています。

 2014.5.14追記

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