尾形光琳の紅白梅図に見せられて

ビーグル号の航海日誌 2015年05月05日 19:30

150503和舟@エコカフェ.jpg根津美術館でがた光琳の「燕子花図」と「紅白梅図」が同時展示されています。前者は根津美術館が所蔵しているが、後者は熱海MOA美術館の所蔵です。どちらも光琳の代表作として国宝でもあり、多くの人が鑑賞されているのではないでしょうか。[2015年5月4日撮影:根津美術館@山崎]

紅白梅図屏風」は弘前藩当主津軽家に伝来したものが、廃藩置県により禄を失い困窮した各藩から売払われたと同じような運命だったのだろうか。ともあれ、こうして国内の美術館が所蔵し、私たちが鑑賞することができることは何よりもである。150503かきつばた@エコカフェ.jpg一般に「紅白梅図屏風」と呼ばれるが、この作品を観るに中央の川の流れを単に意匠(デザイン)として片付けるわけにはいくまい。向かって右側の紅梅は若さを、左側の白梅は老いを対比して表現している。中央の川は元の水にあらずしてとうとうと流れる。過去から未来に向かって水量を増すのは発展を意味しているようにも思える。陰陽とこの世とあの世の世界観の暗示ともとれないだろうか。渦巻く流れがそうそう人生は甘くないと現実の厳しさをも表しているようにも思えてくる。となれば「紅白梅川図屏風」と称してもよさそうではないか。

作品を鑑賞するとき、作者の置かれた時代背景や作品と向き合っているときの心境までもが想像できるだろうか。作品を鑑賞するときは知識でなく心の目で向き合うことが出来るかが大切であることは言うまでもない。エコカフェの自然観察はそのような考えに立脚しています。


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