詩 命の音

ビーグル号の航海日誌 2015年04月07日 07:18

110405ケヤキ大木@エコカフェ.JPG命の音

だれか聞く者はおらぬか
欅の大木の枝々で展開する新葉の音を
暖かな大気に誘われるように一斉に顔を出す新芽たち

だれか聞く者はおらぬか
欅の大朴の枝々で震える新葉のざわめきを
春のそよ風に誘われ一斉に小躍りする産毛をまとった小葉たち

だれか聞く者はおらぬか
欅の大木の枝々で産毛を落とす小葉の営みを
眩しい陽光に誘われ一斉にぱらりぱらりと落つる透明な産毛たち

だれか聞く者はおらぬか
欅の大木の枝々で若葉の陰で蠢く毛虫たちの息づかいを
深緑の深い香りに誘われ一斉に若葉をほうばる無数の毛虫たち

だれか聞く者はおらぬか
欅の大木の枝々で青々とした樹冠の森に囀る小鳥の歌声を
生きるという本能に誘われ一斉に毛虫を啄み求愛をする小鳥たち

だれか聞く者はおらぬか
欅の大木の枝々に造られた巣でかあさん鳥を待つ子どもたちの寝息を
健やかな成長の願いに誘われ懸命に子に餌を運ぶ親鳥たち

命を紡ぐという自然の営みに反することなく繰り返される
大自然の叡智に
命の音を
だれか聞く者はおらぬか


作 青山しゅん


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