入笠湿原の小宇宙はやがて

ビーグル号の航海日誌 2014年09月19日 22:55

140913入笠湿原アプローチ@エコカフェ.JPG入笠山(標高1955m)の北東山麓にある入笠湿原は、広さこそ1.85haと高層湿原としては小さめ。そこでは、保護増殖活動の甲斐あって、スズランの大群落をはじめ多くの草花を観察することができます。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

入笠山一帯は約3億年前に形成された秩父古生層を基盤とすることから、山頂など基岩が露出している所では緑色石を確認することができます。もっとも、表面には地衣類が着生によってそう見えてしまうこともあるのですが。140913入笠湿原案内看板@エコカフェ.JPG周囲を丘陵に囲まれたような窪地であるため湿原が形成されたものと考えられます。推測するに湿原の形成は最終氷期(ヴィルム氷期)の終わった頃(1万年前頃)から始まったのではないでしょうか。対馬海峡が開き、日本海に暖流が流れ込み、列島には降雨・降雪が増えるようになったのです。現在は亜高山帯に属します。

当初は沼が形成され、土砂や植物痕で埋まり、低層湿原、中層湿原を経て、現在は高層湿原の老年期と考えられています。湿原は乾燥化が進み、はシラカンバ、ズミなどが侵入しています。人の手による保護活動でかろうじて生き長らえているのではないでしょうか。


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