伊豆諸島の植生の特徴を斬る

⇒森林づくり+α 2014年08月15日 07:08

111126オオムラサキシキブ果実@エコカフェ.JPG8月下旬、エコカフェでは恒例になった三宅島での植林地の下草刈りを実施します。温暖な気候のため降水量も多くハチジョウススキなどの下草が植樹した幼木を覆い隠し、日光を遮ってしまうことが多いからです。日照不足による立ち枯れを防いであげる必要があるのです。人の手によるものの弱さがそこに潜んでいるのですね。

さて、三宅島や大島など伊豆諸島に特徴的な植物として、オオシマカンスゲオオバヤシャブシガクアジサイハチジョウキブシハチジョウイタドリハチジョウイボタオオムラサキシキブ、ハチジョウススキなど70種が、うち伊豆諸島固有種も知られます。共通する特徴は、葉が大きく、根には根粒菌を共生させ荒地でも積極的に進出することが可能ということです。環境適応しようとする植物たちの本質がそこにはあります。最終氷期(7万年前から1万年前頃まで)、伊豆諸島は本州と陸続きであり、気候も寒冷なため、一帯はブナ帯であったと考えられています。現在、伊豆諸島に徴的な植物の近縁種は、本州の標高800m以上のブナ帯で見出すことができるのです。ヒメカンスゲ、ヤシャブシ、ヤマアジサイキブシ、ムラサキシキブがそうです。

エコカフェの草花教室や自然観察会は、そんな植物たちの環境に適応しようとする生命力のすごさを理解したり、気づいたりする良い機会ともなっているのですよ。美しさや逞しさの奥にある本質こそ本物です。


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