詩 中山間地域の灯明を

ビーグル号の航海日誌 2015年03月25日 08:06

中山間地域の灯明を

070512伊那谷 016.jpg多くの若者が都会に流出していった
国の成長経済を支え、都市を魅力あるものにするために
幸せな生活は本当にあったろうか
気づいたら多くの若者たちが都市の闇に吸い込まれていった
健康的な活気あるかと思えば、突然、不安の稲妻が走り、
もしくは真綿で締め付けるように、多くの夢と希望が砕かれてゆく
それが都市の姿だ

帰るところは本当にあるのだろうか
若者の出て行った中山間地域の集落の多くは
超高齢化と少子化の流れに飲み込まれ
荒廃する里山に嘆き悲しむ暇もなく
獣害対策の柵の中で、必死に米を作り、野菜を作り、果樹を楽しみが
ひとつ、ひとつ、またひとつと、皺深い知恵と笑顔が消えてゆく
そんな土地に魅力を感じる者はいるか

先祖の土地を守ってきた誇りと行く末の空しさが入り交じるが
話を聞く者はおるか

自然を畏怖し、その恵みに感謝する
季節の巡りを知り、その営みに働きかけ、労を惜しまず
あたかも山野草の花が美しいと思え、香り高き花を忽然と現すように
その純粋で柔軟な精神は時代を紡いできたに違いない

人々の笑いは天に消え、人々の苦しみは大地に浸透し
人々の営みが自然神に同化していた古の時にただただひたすらに遡る
理解する者ものはおるか

時代は大きくバランスを崩す中に新たな一条の光を見出さなければならん


作 青山しゅん
posted by エコ・カフェ事務局 | Comment(0) | TrackBack(0)

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