マンリョウ(万両)は葉に共生菌を

ビーグル号の航海日誌 2015年01月12日 17:11

150111マンリョウ果実@エコカフェ.JPG国立科学博物館附属自然教育園内の路傍植物コーナーでよく見られます。この時期は赤色の実をつけているのが観察できます。センリョウとともにお正月の縁起物としてお馴染みです。[2015年1月11日撮影:自然教育園@山崎]

マンリョウ(万両、学名:Ardisia crenata Sims)はツツジ目サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木。分布は本州関東地方以西、四国、九州、南西諸島、国外では東アジアからインドにかけ広く、シイやカシなど暖地の照葉樹林内に自生。150111マンリョウ@エコカフェ.JPG樹高は30pから100cmほど、幹は直立し上部で開出。葉は互生だが枝先に集生し、厚く光沢があり有柄、葉身7cmから15cmほどのpの楕円形、葉縁に波状鋸歯がつき裏面にやや巻き、葉先は尖ります。花期は7月頃、小枝先に散房花序をだし、白色の小花をたくさん咲かせます。花冠は5裂、雄蕊は黄色で三角形にまとまる。果実は径7mm前後の球形の液果、10月頃に赤色に熟し、翌年2月頃まで残ります。

万両は葉縁の鋸歯基部の小さな隆起(葉粒)に共生菌を宿し、空中の窒素を固定。葉裏は灰緑色で、明点と黒褐色の細点が散在するのが特徴です。果実は野鳥の餌となり、鳥散布します。アメリカのフロリダ州では外来有害植物の厄介者として扱われているようです。


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「冬芽の観察」の仕方を学ぶ

150111サクラ鱗芽@エコカフェ.JPG1月11日(土)、国立科学博物館附属自然教育園において開催された「冬芽のかんさつ会」に少しだけ参加いたしました。草花教室での学びでの復習と位置付けて急きょ出向きました。[2014年1月11日撮影:自然教育園@山崎]

この時季、落葉樹の観察はしんどい。一般的には、樹肌、樹形、冬芽、落葉、落下種子などをたよりに漸くの事で名前に辿りつくことができる。今日はもっぱら「冬芽」からのアプローチだった。

150111冬芽の観察@エコカフェ.JPG裸芽:どちらかと言うと暖地に多い
ムラサキシキブ、クサキ、アカメガシワ、ニガキ、ヤマハゼ、アワブキ
鱗芽:鱗片で保護されていて寒さに耐えることができ、成長して一年枝と二年枝の間などに芽鱗痕が残る
コナラ、ヤマザクラ、コクサギ、ミズキ、ウワミズザクラ、イイギリ、ニシキギ、ホオノキ、ダンコウバイ、ヤマグワ、ゴンズイ、ムクロジ、タラノキ、コブシ、ガマズミ、ヌルデ、エゴノキ、トチノキ
葉芽と花芽を同時につけるもの:新葉展開と同時に花が咲く
クロモジ、マンサク
混芽(葉芽と花芽が一緒になっている)と葉芽をもつもの:新葉展開と同時に咲く
ニワトコ
主芽と副芽をもつもの:主芽が虫や鳥にやられたら副芽が葉の展開を代替する
ニワトコ(副芽1つ)、ハクウンボク(副芽2つ)、ジャケツイバラ(副芽は最大で8つ)

まあ植物の生きるための戦略とはよくできている。副芽を多く持つということは一見戦略に優れるが、それだけ無駄にエネルギーを費やすことでもあるのです。中には、トチノキの鱗芽のように粘性を有して虫から防御しているものや、コブシやモクレンの仲間のように鱗芽の先が磁気を感じ南方に傾斜するもの(磁石植物、コンパス植物)もあります。兎に角、奥が深く面白いですね。


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