コムラサキシキブ(小紫式部)は小さい

ビーグル号の航海日誌 2014年10月21日 22:30

141013コムラサキシキブ@エコカフェ.JPG八王子の丘陵地の石垣脇に植栽されたムラサキシキブ。よく見ると葉の鋸歯が上部半分にしかついていないこと、果実が小さめなこと、からコムラサキシキブとします。別名にコムラサキ、コシキブともいうが、園芸品種かもしれません。[2014年10月13日撮影:八王子@山崎]

コムラサキシキブ(小紫式部、学名:Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch)はシソ目クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。分布は本州岩手県以南、四国南部、九州南部、沖縄、国外では台湾、朝鮮半島、中国南部、ベトナムに及び、山麓の湿地や湿った草原に自生。樹高は1mから2mほど、枝が弧を描くように伸び、星状毛が生えるがやがて脱落。葉は十字対生し、葉身は倒卵状楕円形、ムラサキシキブと異なり葉縁の上部半分にのみ鋸歯、葉先は尾状に尖ります。葉両面ともに無毛です。花期は6月から8月頃、葉腋よりやや上部から集散花序をだし、淡紅紫色の花をたくさん(10個から20個)咲かせます。花冠は4裂、雄蕊4本、雌蕊1本、共に花冠の外に突き出るのが特徴です。果実は径約3oの球形の核果、紫色に熟します。

コムラサキシキブは、概して、ムラサキシキブより小型であるといえます。他にもオオムラサキシキブ、コバノムラサキシキブ、シロシキブが知られます。興味深いことに、小笠原諸島でシマムラサキウラジロムコラサキオオバシマムラサキの3種に種分化し、それぞれ見事に環境適応しています。


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高山植物の魅力(139)、アオチャセンシダ(青茶筌羊歯)

110723アオチャセンシダ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の崖地に着生するシダ植物。標高は低いものの、豪雪地帯でもあることから、チャセンシダの高山・亜高山型であるアオチャセンシダのようです。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

アオチャセンシダ(青茶筌羊歯、学名:Asplenium viride Huds./ Asplenium trichomanes-ramosum L.)はチャセンシダ科チャセンシダ属の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州、四国、国外では台湾、中国、インド、ネパール、ヨーロッパ、北アメリカに及び、亜高山帯から高山帯の林下や岩陰に着生。草丈は8pから15pほど、根茎は短く直立か斜上、黒色で狭三角形の鱗片がつく。葉は叢生、葉柄は緑色で下部では帯赤褐色か帯栗色、ほぼ無毛か僅かに暗褐色の狭い鱗片、中軸は緑色で上部では浅い溝ができ両側に狭い翼がつく。葉身6pから13pほどの線状披針形、単羽状浅・中裂、羽片は14対から20対。胞子嚢群(ソーラス)は中肋寄りに2個から8個、長さ1.5oほどの長楕円形、包膜は緑白色。無性芽は付かない。

近縁種のチャセンシダは中軸が紫褐色から黒褐色、イヌチャセンシダは中軸の両側と裏面にそれぞれ翼がつくという。チャセンシダの仲間も奥が深いのです。


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郷土料理、へぎそば(片木蕎麦)は

141019彦根@エコカフェ.JPG越後そば、へぎそばの美味に魅せられ、「弥彦」さんへ。屋号は新潟出身、長岡市と弥彦村の境に位置する弥彦山、弥彦神社に因んだものでしょう。小千谷産の高品質の玄そばに加え、「挽きたて」「打ち立て」「茹でたて」の三たて、三条件にこだわっています。[2014年10月19日撮影:八王子@山崎]

さて、へぎそばは越後魚沼地方が発祥。へぎそばは「へぎ(片木)」と呼ばれる杉の剥ぎ板で作った四角い器に一口ほどに丸めて盛り付けられたたそばのこと。141019へぎそば@エコカフェ.JPG美しく織模様のように一口大に盛り付けたそばは「手振り」「手びれ」と呼ばれ、元々は織物に使う糸を撚り紡ぐ「かせぐり」といった手ぐりの動作のことを意味する。古くから、魚沼地方(現在の魚沼市、小千谷市の大部分、長岡市や十日町市の一部などを含む)は、カラムシを原料とする麻織物やそば栽培も盛んであったという。結婚式の祝い膳や大晦日、庚申様、節句、盂蘭盆の時には、各農家は自家用に作ったそばを、石臼で挽き、つなぎに工夫を凝らして味自慢をしながら振る舞ったという。

つなぎにふのり(布海苔)が使われるようになったのは江戸時代後期頃、元来、山ごぼうの葉や自然薯が使われたが、麻織物用の糸にふのりを用いていたことから、その活用に行きついた。へぎそばには魚沼地方の織物文化の知恵や美的感性が活かされているのです


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