クマシデ(熊四手)も仲間入り

ビーグル号の航海日誌 2014年10月20日 23:40

110723クマシデ@エコカフェ(芦生公開講座) 203.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内では山地上部から谷部に向かってアシウスギ、中部から下部にブナミズメ、谷部にミズナラトチノキサワグルミと出現頻度が高く変化するのを確認することができます。ここではクマシデを紹介します。名前の由来はシデの仲間で果穂が最も大きいことにあります。別名にカタシデ、オオソネ、などとも呼ぶようです。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

クマシデ(熊四手、学名:Carpinus japonica Blume)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木。110723クマシデ@エコカフェ(芦生公開講座) (2).jpg分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、丘陵地から山地の谷沿いなどに自生。樹高は10mから15mほど、樹皮は黒褐色で皮目が縦に並び、古木では浅縦裂(若木は平滑)、葉は互生(2列互生)し、葉身5pから10pほどの狭卵状から卵状長楕円形で縁に重鋸歯、基部は円形(やや心形)、葉先は尖ります。花期は4月から5月頃、雌雄異花、雄花序は前年枝に雄花序は尾状に下垂し束生、雌花序は本年枝に頂生。果穂は太く、長さ5pから10p、堅果を抱いた果苞が房状、緑色から茶色に熟すと、苞のついた種子が風散布します。

材は堅いため、家具や建築材、農具の柄などに用いられます。葉が似ているものに、近縁種のイヌシデサワシバ、カバノキ属のヒメヤシャブシが知られ、葉の形状や側脈の数、鋸歯の様子で区別するというが、フィールドでは熟練を要します。


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イヌシデ(犬四手)の果穂は目立たず

110723イヌシデ@エコカフェ(芦生公開講座).jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の長治谷小屋に近い場所でみたクマシデの仲間。調べると果苞が開いていること、葉縁の重鋸歯が鋭いこと、葉脈の数が多くはないこと、からイヌシデのようです。別名にシロシデ、ソロ、ソネなどといいます。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

イヌシデ(犬四手、犬垂、学名:Carpinus tschonoskii Maxim.)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山野に自生。110723イヌシデ果穂@エコカフェ(芦生公開講座) .jpg樹高は15mから20mほど、樹皮は灰白色で平滑、縦に網目模様が入ります。葉は互生(2列互生)し、葉身4pから8pほどの卵形から狭卵形、基部は円形から楔形、葉縁に細かく鋭い重鋸歯、葉先が尖ります。葉両面に伏せた白毛が疎らに生え、葉表には褐色毛が密生、側脈は12対から15対の範囲です。花期は4月から5月頃、雌雄異花、新芽展開と同時に、前年枝脇から長さ4、5pほどの穂状の黄褐色の雄花序を下垂、本年枝先に雌花序を下垂します。果穂(果序)は葉の色と同じで目立たず、果苞の数は少なく開き、果苞には各1つの果実が付きます。果実は堅果、熟すと苞が翼となり風散布します。

クマシデ属は世界に北半球の温帯地域に約40種、日本にはイヌシデをはじめアカシデ、日本固有種のクマシデ、サワシバ、イワシバの5種が知られます。


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