サワグルミ(沢胡桃)は優れもの

ビーグル号の航海日誌 2014年10月15日 00:56

110722サワグルミ果実エコカフェ(芦生公開講座).jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の沢筋でトチノキとともによく見られるのがサワグルミです。胡桃といっても果実は食べられないそうです。生育環境や花の咲く姿、材の特徴から別名にカワグルミ、フジグルミ、ヤマギリともいう。[2010年5月29日撮影:第5回エコの寺子屋、2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

サワグルミ(沢胡桃、学名:Pterocarya rhoifolia Sieb. et Zucc.)はクルミ科サワグルミ属の落葉高木。分布は北海道渡島半島、本州、四国、九州に及び、山地のブナ帯などの沢など湿った場所に自生。100529サワグルミ双葉@エコカフェ.JPG樹高は30mほど、樹幹は直立、樹皮は暗灰色で深く縦裂(古木では剥離)。葉は互生し洋紙質で無柄、奇数羽状複葉、小葉は5対から10対、縁に細鋸歯、葉先は鋭く尖ります。芽生えに特徴があり、双葉は熊手形、次の本葉は単葉、次からはやや羽状複葉になります。花期は4月から5月頃、雌雄異花、新枝の先に雄花序、枝基部に雌花序を尾状に多数下垂させ、淡黄緑色の小花を密生。果穂の長さは20pから40pほど、果実は径約8oの円錐形の堅果、2枚の小さな翼がつきます。

材は桐に似て淡黄白色で柔らかく加工しやすいことから、建築材や下駄、桶、経木、マッチの軸木など幅広く使われます。外来種にシナサワグルミが知られるが、樹形が良いことから公園樹などに使われます。


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パイオニア植物、メマツヨイグサ(雌待宵草)

140913メマツヨイグサ花@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓の入笠湿原から「花園」に向かうために保護柵を出たところで黄色い花に出逢いました。なんと帰化植物が入り込んでいるようです。湿原の保護対策上の課題の一端を垣間見た気がします。メマツヨイグサ、花言葉は「無言の恋」だそうです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

メマツヨイグサ(雌待宵草、学名:Oenothera biennis L.)はフトモモ目アカバナ科マツヨイグサ属の越年草(2年草)。帰化植物。原産地は北米、日本には明治時代に移入し、全国の道端や荒地などで野生化。草丈は50pから150pほど、茎は直立、根生葉は中央葉脈が帯赤色、茎葉は互生し、葉身5pから20pほどの長楕円状披針形で波状の浅鋸歯、葉先は尖ります。花期は7月から9月頃、径4pほどの黄色い4弁花を咲かせます。花托筒が長いのが特徴、萼片4枚は反り返り、雄蕊8本(葯に粘性)、雌蕊花柱1本は先が4裂。一日花で萎むとやや赤色を帯びる。果実は長径3p前後の刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。果実にも茎と同じように上向きの長い毛が生えるのが特徴です。

越年草の多くは、競合する植物の少ない秋に芽生え、冬の間にロゼット状の根生葉を広げ日光を浴び、翌年夏に花を咲かせる戦略を取っていることです。野生化している近縁種に、園芸品種で花が大型のオオマチツヨイグサ、花弁に間隔のあるアレチマツイグサ、萎んだ花が赤くなるマツヨイグサなどが知られます。


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