高山植物の魅力(137)、イワノガリヤス(岩野刈安)

ビーグル号の航海日誌 2014年10月11日 14:34

140913イワノガリヤス@エコカフェ (2).JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)南東山麓にある大阿原湿原。「長野県版レッドリスト(植物群落)2014」で「イワノガリヤス群落・ミズゴケ群落複合」に指定されています。ここではイワノガリヤスを紹介します。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

イワノガリヤス(岩野刈安、学名:Calamagrostis langsdorffii (Link) Trin./ Calamagrostis purpurea ( Trin.) Trin. subsp. langsdorfii (Link) Tzvelev.)はイネ科ノガリヤス属の多年草、単子葉類。140913イワノガリヤス@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北、四国、国外では東北アジア、カムチャッカ半島に及び、高山や亜高山、北方の寒冷地の湿地や草地に自生。草丈は80pから120pほど、根茎からランナー(走出枝)を出し、茎は直立しやや太く硬い。葉は灰緑色で葉裏がざらつき、葉身10pから25pほどの線形。花期は7月から9月頃、長さ10pから25pほどの楕円状の円錐花序をだし、淡緑色の長さ3oから5oほどの1小花からなる小穂を密生、小穂の護穎の芒は包穎外にはでず、包穎は微細な突起毛を密生させます。

ノガリヤス属には、世界に約150種、日本にはノガリヤスヒメノガリヤス、タカネノガリヤス、ヤマアワなど17種が知られます。


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ヤマアワ(山粟)は初秋の風に

140913ヤマアワとコバギボウシの果実@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓にある入笠湿原に下る傾斜地でみたイネ科植物。調べると既に花は終わり、実りの姿になっていますが、ヤマアワのようです。細く硬い茎の先に細長い小穂をたくさんつけた花序をだしています。手前にはコバギボウシ、奥にはウバユリも若い果実をつけています。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ヤマアワ(山粟、学名:Calamagrostis epigeios (L.) Roth.)イネ科ノガリヤス属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、北半球の温帯に広く、平地や山地の草地や湿地、河川敷などに自生。草丈は45pから150pほど、根茎葉長く横に這い、茎は平滑、葉は両面ともざらつき、葉身20pから50pほどの線形、葉舌は長さ5o前後で厚い膜質。花期は7月から9月頃、茎先に円錐花序を真っ直ぐ伸ばし、白緑色の淡黄緑色の小穂を沢山つける。小穂は長さ7oの線状披針形の1小花。苞穎はほぼ同長か第1苞穎が時に長く、小花は著しく短く基部には2倍長の白毛が叢生します。果実は穎果、熟すと褐色を帯び、全体が棒状になります。

名前の由来は花序が粟に似ていること、山地に生えること、にあります。近縁種でよく似ている河原や砂地に自生するボッスガヤは小花の基部の白毛が目立ち、護穎に芒がつくという。


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