クガイソウ(九蓋草)は微笑ましく

ビーグル号の航海日誌 2014年10月06日 22:21

140913クガイソウ@エコカフェ (2).JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)の北東山麓にある入笠湿原や「花園」で花後の姿をすーっと見せていたのはクガイソウです。名前の由来は葉が輪生する様子が多宝塔の屋根の九輪や仏像の天蓋に似ていることにあります。花言葉は「明るい家庭」、嬉しいですね。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

クガイソウ(九蓋草、九階草、学名:Veronicastrum japonicum (Nakai) T.Yamaz.)はシソ目オオバコ科クガイソウ属の多年草。日本固有種。分布は日本に広く、山地や高原の日当たりの良い林内や草地に自生。140913クガイソウ@エコカフェ.JPG草丈は80pから130cmほど、茎は直立し株立ち、葉は4枚から8枚が輪生、葉身5pから18pほどの長楕円状披針形で葉縁に細鋸歯、葉先は尖ります。花期は7月から8月頃、茎頂に長さ10pから25pほどの穂状の総状花序をだし、淡紫碧色の筒形の小花を密生させます。花序軸は短毛が散生。花冠は長さ約6oで先端が4浅裂し裂片先端は尖り、雄蕊2本は長く突き出ます。果実は長径2.5oの楕円状円錐形の刮ハ、熟すと下部が裂け中から種子が散布されます。

この仲間は世界に日本や中国を中心に約20種が知られ、日本にはトラノオスズカケ、キノキニスズカケ、スズカケソウ、リュウキュウスズカケ、クガイソウの変種であるイブキクガイソウ、ナンゴククガイソウ、シベリアクガイソウの変種であるツクシクガイソウなど約10種が知られます。


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カワラマツバ(河原松葉)は圧倒され

140913カワラマツバ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する前衝立山である入笠山(標高1955m)の北東山麓に佇む入笠湿原やその上部にある「花園」と呼ばれるお花畑。多様な湿生植物や山野草が見られるが、ヒメシダなどに隠れるようにカワラマツバの小さな個体がたくさん蹲っていました。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

カワラマツバ(河原松葉、学名:Galium verum L. var. asiaticum Nakai f. nikkoense (Nakai) Ohwi)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ロシアに及び、山地の日当たりの良い草地や河原などに自生。草丈は50pから80pほど、茎は断面が円形で直立、白色の短い細毛が生え、上部で分枝。葉は車輪状に8枚から10枚ほどが対生、無柄、葉身2、3pほどの線形で全縁。実際は葉に見えるのが、葉は2本、他は托葉が変異したものです。花期は枝先に白い径2、3oの花が集合して咲きます。花冠は4裂し十字状に平開、雄蕊4本、子房は2つが合着様。花には特有の臭いがあるという。果実は1.5oほどの瓢箪形の分果で無毛、熟すと分裂します。

母種として花が黄色のキバナカワラマツバ、果実に毛があるエゾノカワラマツバとチョウセンカワラマツバが知られます。基本変種はヨーロッパからユーラシア大陸に分布。ヨーロッパでは、根を赤色染料、茎の搾り汁をチーズ製品の凝固に利用したという。地域が異なっても人びとの知恵が凝縮しているということです


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