ウダイカンバ(鵜松明樺)は立派で

ビーグル号の航海日誌 2014年10月03日 20:55

140913ウダイカンバ樹皮@エコカフェ.JPG南アルプス北端の入笠山(標高1955m)の山中でカラマツブナ、ダケカンバに交じってウダイカンバが見られました。名前の由来は樹皮を鵜飼の松明に利用することにあります。別名にサイハダカンバ、マカバともいいます。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ウダイカンバ(鵜松明樺、学名: Betula maximowicziana Regel)はカンバ科カバノキ属の落葉高木。日本固有種。分布は北海道、本州中部地方以北に及び、山地の適湿な肥えた土地を好んで自生。樹高は15mから30mほど、シラカバに似るが、樹皮は灰色か黄褐色、横縞が入りよく剥離、油脂成分が多く含まれるためよく燃えます。140913ウダイカンバ@エコカフェ.JPG葉は互生(短枝では束生)し有長柄、葉身8pから17pほど広卵形、細鋸歯、葉先は尖り、葉脈は10対から12対が目立ちます。花期は5月から6月頃とシラカバより遅く、雌雄異花、雄花序は15pほど、雌花序は4pから6pほど、葉腋から複数が尾状に下垂します。果実は長さ約9pの超円柱形の果穂です。

近縁種にシラカンバダケカンバヤエガワカンバなどが知られます。また、ウダイカンバは最も樹高が高く、とりわけ葉が大きいのが特徴といいます。材質がきめ細かく均質であり、反りや狂いが少ないため、建築内装材や家具、床板、楽器材など広く利用されるそうです。


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第21回自然観察会開催のご案内

⇒自然観察会 2014年10月02日 18:07

130921おもちゃ王国 079.JPG今年は秋の深まりが早足でやってきているようです。
秋川源流の甲州古道を歩きながら、晩秋の里の秋を感じつつのハイキングです。

集合日時:平成26年11月15日(土)午前9時30分
集合場所:JR武蔵五日市駅

◎行 程
9:30 JR武蔵五日市駅集合
9:48 JR武蔵五日市駅→(バス移動:所要25分)→10:10頃払沢の滝入口
10:15 バス停→払沢の滝→時坂峠(昼食)→浅間嶺→浅間尾根登山口
14:30 解散(時間のある方は日帰り温泉施設「瀬音の湯」に向かいます)

※雨天の際は、中止になる場合があります。
※行程は、当日の天候等によって変更する場合があります。

持ち物
昼食、飲み物、歩きやすい服装と靴、タオル、帽子、温泉にいく場合は着替えや洗面用具など
その他各自必要なもの
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フジノマンネングサ(富士の万年草)はふっかふかで

140913フジノマンネングサ拡大@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)の南東山麓にある大阿原湿原の周遊散策路脇で見たコウヤノマンネングサに似た蘚類。調べるとフジノマンネングサのようです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

フジノマンネングサ(富士の万年草、学名:Pleuroziopsis ruthenica (Weinm.) Kindb. ex Britt.)はフジノマンネングサ科フジノマンネングサ属の蘚類。1科1属1種。分布は本州東北地方・中部地方・紀伊半島、四国、国外では朝鮮半島、ウイスリー、サハリン、北アメリカ西部に及び、亜高山帯の針葉樹林内の腐植土上や朽ちた倒木に生育、よくマット状に群生。140913フジノマンネングサ@エコカフェ.JPG草丈は5pから8pほど、一次茎は地中を横に這い、途中二次茎が立ち上がり、上部で細かく2、3回羽状の枝をだし、樹状となる。これが草の名前がつく理由であるという。枝の表面に透明な薄板(1から4個の細胞が板状に直立したもの)が畝状に並ぶのが特徴です。葉は長三角形で葉縁に鋸歯、上部で大きい。雌雄異株、胞子体がつくことは稀のようです。

似ているコウヤノマンネングサはコウヤノマンネングサ科で別科に属します。薄板が並ばないことで区別するそうです。


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ナミアゲハ(並揚羽)はどこにでも

ビーグル号の航海日誌 2014年10月01日 22:40

ナミアゲハ@エコカフェ.jpg都心の雑草の繁茂する空地周辺でみたナミアゲハを紹介します。いわゆるアゲハチョウのことです。都心では公園の花壇や民家の庭先などで意外と花がいつまでも咲いていたりします。[2009年6月17日撮影:渋谷区@山崎]

ナミアゲハ(並揚羽、学名:Papilio xuthus Linnaeus)はチョウ目アゲハチョウ科アゲハチョウ属のチョウ。分布は北海道、本州、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、朝鮮半島、中国、沿海地方に及び、都市から山地までの草原や伐採地、人家周辺でもよく見かけられます。成虫の前翅長は4pから6pほど(春型は夏型より小さい)、翅は黒地に黄白色の斑紋や線が多数入り、さらに後翅には水色や橙色の斑紋、尾状突起の内側には橙色の目玉模様(眼状紋)がつきます。発生時期は3月から10月頃、2回から5回発生。卵は径約1oの球形、幼虫は一齢では黒褐色で体表に多数の突起、二齢から四齢では突起が消え白色の帯模様が入り、鳥の糞に擬態と考えられ、頭部と腹部の間に黄色の臭角(肉角とも)をもち、襲われると悪臭を放ち防御する。五齢(最終齢)では緑色、胸部に黒と白の目玉模様がつく。糸を吐き前蛹で一昼夜ののち脱皮し蛹になり、ここまで孵化から25日間。1週間で羽化(越冬後に羽化)。幼虫の食草はミカン、カラタチ、サンショウなどのミカン科、成虫は広く植物で吸蜜。

ナミアゲハはキアゲハによく似ているが翅の基部まで黄白色の線が入り、全体的に黒い線が太いという。キアゲハでは前翅中室付根は黒く塗りつぶされるという。


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サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は今に何を

120822サンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂@エコカフェ.JPGサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はフィレンツェにあるキリスト教カトリックの教会。フィレンツェ歴史地区の一部として世界遺産に登録されています。[2012年8月22日撮影@山崎、2014年9月20日撮影:フィレンツェ@杉本]

大聖堂は巨大なクーボラが特徴、晩期ゴシック建築様式であって、石積み建築としては世界最大だという。西側に八角形のドゥオーモ礼拝堂、東側にラテン十字の大聖堂があって、大聖堂には東に至聖所があり、西に正面玄関が正対、ジョット鐘楼は南西隅に配置。外部は白大理石を基調に緑、ピンクの大理石で装飾。140920クーボラ@エコカフェ(杉本)n.jpg140920サンタ・マリア・デル・フォーレ大聖堂の遠景@エコカフェ(杉本).jpg現在のドームは3代目、1296年から140年を超える歳月を要して建設、フィレンツェ羊毛業組合の依頼によるそうです。14世紀以降、北イタリアやトスカーナ地方の諸都市は地中海貿易により繁栄。特にフィレンツェは毛織物業や銀行業が盛んで、大きな経済力を持ち、ルネサンス分化の興隆の中心都市に。大聖堂はその象徴でもあるのです。

イタリアはそもそも古代ローマ帝国の遺物が多く、彫刻家や建築家、芸術家たちにとって学ぶ機会に恵まれていた。その上、メディチ家、スフォルツァ家、エステ家などのパトロンの庇護があってこそ、新しい時代の風を吹かすことができたのです。堤清二(辻井喬)さんの芸術に対する熱意も核心(抑圧からの解放)では通ずるものがありそうです。


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コロッセウムが今に語ることは

120822コロッセオ@エコカフェ.JPGローマ市内にある通称コロッセウム(コロッセオ)は、正式名称を「フラウィウス円形闘技場」、古代ローマ帝政期の建造物である。ネロ帝の黄金宮殿(ドムス・アウレア)の庭園にあった人工池跡に建設したもので、通称の由来は、近くにネロの巨像(コロスス)があったことにあります。[2012年8月22日撮影:ローマ@山崎]

西暦75年、ウェスバシアヌス帝が着工したが急逝、後を継いだ息子、ティトゥス帝が79年に完成。完成前には、ベスビオ火山の噴火による都市ポンペイの壊滅、ローマの大火災などの災難に見舞われ、まさに威信を懸けた象徴的大事業となったようだ。120822コロッセオ内部2@エコカフェ.JPG120822コロッセオ内部3@エコカフェ.JPG建物の大きさは、長径188m、短径156mの楕円形で、最高部が48.56mもあります。中央に長径86m、短径54mの闘技を行う楕円形アレナがあり、周囲をアーチ構造で支えられた階段状の観客席が囲み、収容観客数は座席4万5千、立見席5千の規模を誇る。アレナに一番近い大理石の座席が元老院議員、その上が騎士階級、その上が商人や職人などの上級市民、最上席が一般市民。外観はアーチ構造が4層に積層し、その表面を大理石の化粧が施され、下層からドリス式、イオニア式、コリント式、複合式の建築オーダーにより見事に装飾されている。構造材は火山灰を利用したローマン・コンクリートであって、鉄骨が無いにもかかわらず円筒構造になっているため力学的な強度に優れるという。落成式は100日間のイベントが催された。模擬海戦や戦車レース、猛獣狩り、囚人の処刑、剣闘士による闘いが繰り広げられ、ローマ市民を熱狂させたという。

時は下り、404年に剣闘士試合が中止、523年に猛獣演技が廃止され、残酷な死のショーに幕が下ります。詩人ユウェナリスは「パンとサーカス」によりローマ市民は政治的盲目に置かれている指摘したのですが、目の前の関心を目くらましできても、それこそが最終的にはローマ帝国の滅亡を導いたのも史実のとおりであります。


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