モロヘイヤはシマツナソ(島綱麻)

⇒寄港地だより 2014年10月31日 20:00

140906モロヘイヤ@エコカフェ.JPG埼玉にあるエコカフェ・ミニ農園で収穫を終えたモロヘイヤ。今は綺麗に整理され、冬野菜の苗がそがっています。別名にタイワンツナソ、ナガミツナソ(長実綱麻)ともいう。野菜としてはモロヘイヤとして流通しています。[2014年9月6日撮影:エコカフェ・ミニ農園@山崎]

シマツナソ(島綱麻、学名:Corchorus olitorius L.)はアオイ目シナノキ科ツナソ属の一年草。原産地は北アフリカ、日本には1980年代に移入。草丈は1mから1.5mほど、茎を真っすぐに伸ばし、よく分枝。葉は互生し、葉身は長楕円形、葉縁に鋸歯、葉先は尖ります。花期は8月から10月頃、黄色い5弁花を咲かせます。果実は円筒形の刮ハ、熟すと下部が破れ種子を散布します。果実には毒成分ストロファンチジンが含まれ、強心作用があります。取扱いには注意が必要です。

歯に粘り成分ムチン、カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、カルシウム、食物繊維、抗酸化作用のあるクエルセチン、ミネラルなども豊富に含みます。バングラデシュでは、近縁種のコウマ(黄麻)とともに繊維のジュートの原料にもなるそうです。


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タグ:野菜
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これなんだシリーズ(233)

⇒これなんだシリーズ 2014年10月30日 20:00

140906これなんだ@エコカフェ.JPG公園や空地の片隅でよく見かけます。
ヤブコウジやイネ科の雑草も一緒に見られます。


ヒント⇒

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トウガラシ(唐辛子)はメキシコ原産

⇒寄港地だより 2014年10月29日 20:00

140906トウガラシ@エコカフェ.JPG埼玉にあるエコカフェ・ミニ農園での秋の恵み。トウガラシの収穫です。今年も出来栄えはよかったようです。写真は晩夏のものです。英語でred pepperとするのは、コロンブスが胡椒(pepper)と勘違いしたことによるそうです。[2014年9月6日撮影:エコカフェ・ミニ農園@山崎]

トウガラシ(唐辛子、学名:Capsicum annuum L.)はナス科トウガラシ属の多年草もしくは低木。原産地は中南米、メキシコでは紀元前6000年頃に栽培、大航海時代15世紀に旧大陸に広がり、日本には16世紀後半に移入。草丈は40cmから60cmほど、茎はよく分枝し、葉は互生し有柄、葉身は長卵状披針形、全縁で葉先は尖ります。花期は7月から9月頃、白色の花を咲かせます。果実は上向き、長さ約5pの袋果、赤く熟します。伊豆諸島のシチトウトウガラシ(シマトウガラシ)など多くの栽培品種があります。

辛味成分のカプサイシンが種子の胎座で生産されることから、赤トウガラシとして香辛料として使われます。ちなみに願寺唐辛子は辛味がほとんどなく、甘唐辛子としててんぷら、煮物などして食されます。


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タグ:野菜 香辛料
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アブラヤッコ(油奴)は性転換を

ビーグル号の航海日誌 2014年10月28日 21:17

101011アブラヤッコ@エコカフェ.JPG宮古島本島から北東方向に船で15分の距離に大神島があります。周囲はサンゴ礁の浅瀬が広がり熱帯魚が見られます。アブラヤッコもそんなひとつです。和歌山県串本周辺が越冬の北限とのことです。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

アブラヤッコ(油奴、学名:Centropyge tibicen (Cuvier))はスズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属の海水魚。分布は伊豆以南、西太平洋に広く、水深50m以下の浅い岩礁やサンゴ礁(特に枝状サンゴ)に棲息。101011大神島@エコカフェ (2).JPG体長は約20p、体色は黒色、臀鰭縁と腹鰭が黄色、体中央に大きな白斑が入ります。雌性先熟だが、群れの中で一番大きな個体が雄に性転換し、雄1尾に雌が数尾からなるハーレムを形成。雌雄と幼魚の斑紋は似ているという。食性は雑食性だが、付着藻類を主に食します。

性的二形を示し、雌だけの群れの中で大型の個体が雄に性転換するのは、キンチャクダイ科に共通する特徴だそうです。ユニークですね。


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ルリスズメダイ(瑠璃雀鯛)は体色変化を

101011ルリスズメダイ@エコカフェ.JPG宮古島本当から北東方向に船で15分の海上に大神島があります。神聖な島です。周囲の浅瀬はサンゴ礁でキノコ岩と呼ばれる奇岩が見られます。そんな浅瀬は熱帯魚の宝庫でもあります。ここではルリスズメダイを紹介します。別名にコバルトスズメダイともいいます。[2010年10月11日撮影:宮古島エコツアー@阿部]

ルリスズメダイ(瑠璃雀鯛、学名:Chrysiptera cyanea (Quoy and Gaimard))はスズキ目スズメダイ科ルリスズメダイ属の小型の海水魚。分布は本州和歌山県以南から南西諸島、太平洋、インド洋に広く、水深10m以下の浅場の岩礁やサンゴ礁、タイドプールなどに棲息。101011大神島島内散策@エコカフェ.JPG体長は約8p、体色は瑠璃色、口から眼にかけて四本の暗色の線、鰭に2つの黒い斑点が入ります。メスは尾鰭が透明、オスは瑠璃色。体色は体表面の「虹色素胞」細胞が青色光を反射することによるもので、色調を変化させることでコミュニケーションをとっていると考えられています。食性は雑食性、動物性プランクトンや藻類。オスは縄張りを持ち、5、6匹のメスからなるハーレムを形成するという。産卵期は夏、枝サンゴや二枚貝の空き殻内に産卵します。

似ているソラスズメダイ(空雀鯛)は腹から尾鰭にかけ黄色いので、見間違わないよう注意が必要です。ボディが美しいため、観賞魚として親しまれています。ドン・キホーテ店にいくと大きな水槽に展示飼育されていたりします。


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オヤビッチャ(親美姫)は美しい

ビーグル号の航海日誌 2014年10月27日 22:06

111126オヤビッチャ@エコカフェ.JPG三宅島の埠頭で釣り三昧。植林や下草刈りボランティアに参加した時に自由時間を使って海釣りをするメンバーもいらっしゃる。ムロアジ釣りが目的だが、地元ではネコマンマ(猫飯(ねこまんま))と呼ばれているオヤビッチャがよく釣れてしまう。美しいボディだが、雑魚として扱われ、猫に食わせる程度の魚という。[2011年11月26日撮影:第3回エコカフェみんなの森づくり@阿部]

オヤビッチャ(親美姫、学名:Abudefduf vaigiensis (Linnaeus))はスズキ目スズメダイ科オヤビッチャ属の海水魚。111126今村君@エコカフェ.JPG分布は千葉県以南、インド洋から西太平洋にかけての温暖な地域に広く、水深20mまでの沿岸の岩礁やサンゴ礁などに棲息。体長は約20p、体色は灰色の地に背中が黄色を帯び、体側に黒色の縦縞5本が入ります。食性は雑食性、動物質を好む。求愛期には地色は青色を帯びます。産卵は垂直の岸壁で行い、雄が卵を守るという。幼魚は流れ藻について表層で暮らします。

名前の由来は、成魚(親)になっても赤ん坊を意味する「びっちゃ」にように小さいからとする説、沖縄方言の綾が走るを意味する「アヤビッチ」が転訛したとする説などがある。三宅島では雑魚扱いですが、九州や沖縄地方では惣菜魚として、煮付けやフライにして食するそうです。地方によって名前もいろいろあるという。


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シロヤマゼンマイ(城山薇)は南方系

130411シロヤマゼンマイ@奄美大島エコツアー_525s.jpg奄美大島金作原原生林内で見られるシダ植物にシロヤマゼンマイがあります。単葉ですがとても大きいので印象的です。名前の由来は鹿児島県城山町で発見されたことにあります。[2013年4月13日:奄美大島自然体験ツアー@阿部]

シロヤマゼンマイ(城山薇、城山銭巻、学名:Osmunda banksiaefolia (C. Presl) Kuhn)はゼンマイ科ゼンマイ属の大型の常緑性シダ植物。分布は本州(静岡県、和歌山県)、四国、九州、南西諸島、国外では台湾、フィリピン、中国南部、インドシナなど熱帯アジアに広く、山地林内の湿った場所や渓流沿いの崖地などに自生。根茎は太く斜上、葉柄基部には僅かに鱗片がまとわりつき、葉は革質で光沢のある深緑色、葉身2mほどの単羽状複葉、羽片は線形、縁に大きな鋸歯、柄は短い。裏面の側脈は分岐するが隣の脈と交差はしない。葉の最下羽片の数対が胞子嚢群(ソーラス)をつける部分的二形、胞子嚢のつく羽片は縮んで細く、長さも短く、上向きに展開します

ゼンマイ属にはゼンマイヤシャゼンマイヤマドリゼンマイ、オニゼンマイ、シロヤマゼンマイの5種が知られますが、シロヤマゼンマイを除き全てが葉は二形(栄養葉、胞子葉)です。ただし、シロヤマゼンマイは胞子嚢群(ソーラス)のつき方には変異があって、葉の最下羽片だけのものや全ての羽片につくものまであるようです。


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第103回NPO法人&第3回一般社団法人定例事務局MTGの開催【ご案内】

船長からのお知らせ 2014年10月26日 10:07

121028キク花2@エコカフェ.JPG第103回NPO法人&第3回一般社団法人定例事務局MTGを開催します。皆さまのご参加をお待ちしております。
朝夕は気温が低くなり、ぐっと秋の気配があちらこちらで確認できます。無駄一切がない自然の営み、11月15日の自然観察会では浅間尾根伝いに甲州古道を散策し秋を学びます。自然観察会のご案内はこちら⇒

日 時:2014年11月19日(水) 19:00〜(1時間程度)
場 所:エコカフェ大手町会議室
   (千代田区大手町2-6-2 日本ビル2F 潟xネフィットワンソリューションズ内)
    地 図:https://www.benefitone-solutions.co.jp/company/
テーマ:「エコカフェの新たな体制整備、一歩のために」

終了後、懇親交流会を開催しますので、時間のある方はそちらにもふるっての参加をお願いします。

〇連絡先:事務局(03-5280-2377またはinfo@ecology-cafe.net)までご連絡ください。

写真:伊勢神宮の菊展示から
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カマツカ(鎌柄)は牛殺し

ビーグル号の航海日誌 2014年10月25日 21:08

070929カマツカ@エコカフェ森林セラピー 014.jpg山梨県三富村(現山梨市)で森林セラピー体験に参加した際、西沢渓谷入口手前でみた紅葉したカマツカ、赤い実もつけていました。別名にコバノカマツカという。本種は葉の形状や花序の毛の有無などによる変異が多く、ワタゲカマカツやケカマカツなどの変種が知られます。[2007年9月29日撮影:西沢渓谷@阿部]

カマツカ(鎌柄、学名::Pourthiaea villosa (Thunb.)Decne. var. laevis (Thunb.) Stapf.)はバラ科カマツカ属の落葉小高木。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、タイに及び、山地などに自生。樹高は5mから7mほど、樹皮は暗灰色で縦皺、葉は長枝で互生、短枝で輪生し洋紙質、葉身倒卵状長楕円形、縁に微鋸歯、先は尖ります。花期は4月から5月頃、新葉の展開と同時に、枝先に複散形花序をだし、白色の5弁花をたくさん咲かせます。雄蕊20本、雌蕊柱頭は先が3裂。果実は長径約8oの楕円形の梨果、赤く熟し先に萼片が残ります。

名前の由来は、材が硬く折れにくいため、鎌の柄に使われたことにあります。また、「牛殺し」とは牛が枝の間に角を入れると抜くことができず死に至るほどに強靭であるといいます。


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代々木八幡遺跡が語るものは

ビーグル号の航海日誌 2014年10月24日 23:33

141018代々木八幡遺跡出土品@エコカフェ .JPG現渋谷区周辺は、縄文時代の頃、幡ヶ谷丘陵、渋谷川が谷をつくり、豊かな照葉樹林と葦原、その先には広大な干潟が広がり、渡り鳥や多くの生き物が暮らしていたようです。今日のアスファルトにコンクリートジャングルの姿からはとても想像ができない世界が広がっていたのです。[2014年10月18日撮影:代々木八幡神社@山崎]

そもそも渋谷区内には、埋蔵文化財の存在が推定されている遺跡包蔵地102ヶ所が確認されています。アスファルトやビル、造成跡を取り除くと、丘陵地を刻む渋谷川など幾筋かの川と谷、海進海退を繰り返した海蝕段丘跡や古の住居跡などが眠っていることになります。恵比寿地区には縄文後期・晩期の豊沢貝塚、代々木八幡神宮内(標高32m)には縄文中期(約4500年前)の竪穴式住居跡、鶯谷町には旧石器時代(約2万年前)の石ナイフ出土、縄文中期(約4600年から4000年前)竪穴式住居70棟と弥生後期(約1800年前)竪穴式住居25棟もの大規模集落跡、猿楽町には弥生時代の住居跡や古墳時代の円墳などが確認されています。代々木八幡遺跡では復元住居や出土品が展示されています。

当時の住居周辺は海岸性照葉樹林のこんもりとした森が迫っていたに違いありません。森にはイノシシやシカ、草原ではノウサギが暮らし、河川にはシャケ(鮭)が遡上していたでしょうし、海岸の岩礁域ではサザエ(栄螺)やカキ(蛎)なども豊富にとれたことでしょう。


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ヤマフジ(山藤)の蔓は左巻き

ビーグル号の航海日誌 2014年10月23日 22:18

100529トチノキに寄り添うヤマフジ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内では、由良川源流域の谷底の平坦地などに自生する大木に絡みつく圧倒的な存在感を誇るヤマフジに時として出会うことができます。[2010年5月29日撮影:第5回エコの寺子屋@阿部]

ヤマフジ(山藤、学名:Wisteria brachybotrys Sieb. et Zucc.)はマメ科フジ属のつる性高木。日本固有種。分布は本州近畿地方以西、四国、九州に及び、山野の日当たりの良い場所に自生。100529ヤマフジ@エコカフェ.JPGつるは最大長で30m以上、フジと逆で左巻き。葉は互生し有柄、葉身5pから25pほどの奇数羽状複葉、小葉は4対から6対、葉身4pから7pほどの長楕円形で全縁、葉先は尖ります。葉裏に細毛が生え、葉表のものはやがて脱落。花期は4月から5月頃、枝先にフジより短く長さ10pから20pほどの総状花序を下垂、フジより濃い淡紫色の蝶形花をたくさん咲かせます。萼片は5個で毛が生えます。果実は長さ15pから20pほどの豆果、短毛が生え、熟すと捩れ、径約13oの扁平な円形の種子を飛散させます。

近縁種につるが右巻きのノダフジ(野田藤)、ヤマフジの品種で花が白色のシラフジ(白藤)、中国原産で花序の長いシナフジ(支那藤)が知られます。


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オオモミジ(大紅葉)は葉が大きい

ビーグル号の航海日誌 2014年10月22日 07:38

100529オオモミジ@エコカフェ.JPG紅葉の季節到来ですね。京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内で見られるモミジのひとつにオオモミジがあります。写真は季節違いで残念ですが。[2010年5月29日撮影:第5回エコ尾の寺子屋@阿部]

オオモミジ(大紅葉、学名:Acer palmatum Thunb. subsp. amoenum (Carriere) H. Hara /Acer amoenum Carr.)はカエデ科カエデ属の落葉小高木。イロハモミジの変種。分布は北海道中部以南、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山地ブナ帯の谷沿いや尾根筋に自生。樹高は10mほど、樹皮は淡灰褐色の平滑で縦浅裂、葉は対生し有柄、イロハモミジに似るが大型で厚く、葉身5pから15pほどの掌状に7裂から9裂、裂片は楕円形から長楕円状披針形で縁には細かな単鋸歯、先は尾状に尖ります。花期は4月から5月頃、葉腋から散房状に花序をだし、紅色の雄花と両性花を咲かせます。果実は翼果、翼は鈍角に開き、初めのうちは薄紅色です。

近縁種で似ているイロハモミジやヤマモミジの裂片縁には重鋸歯がつくことから区別は容易であるといいます。なお、葉が深裂するものをフカギレオオモミジ、浅裂のものをヒロハモミジとも呼ぶそうです。


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コムラサキシキブ(小紫式部)は小さい

ビーグル号の航海日誌 2014年10月21日 22:30

141013コムラサキシキブ@エコカフェ.JPG八王子の丘陵地の石垣脇に植栽されたムラサキシキブ。よく見ると葉の鋸歯が上部半分にしかついていないこと、果実が小さめなこと、からコムラサキシキブとします。別名にコムラサキ、コシキブともいうが、園芸品種かもしれません。[2014年10月13日撮影:八王子@山崎]

コムラサキシキブ(小紫式部、学名:Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch)はシソ目クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。分布は本州岩手県以南、四国南部、九州南部、沖縄、国外では台湾、朝鮮半島、中国南部、ベトナムに及び、山麓の湿地や湿った草原に自生。樹高は1mから2mほど、枝が弧を描くように伸び、星状毛が生えるがやがて脱落。葉は十字対生し、葉身は倒卵状楕円形、ムラサキシキブと異なり葉縁の上部半分にのみ鋸歯、葉先は尾状に尖ります。葉両面ともに無毛です。花期は6月から8月頃、葉腋よりやや上部から集散花序をだし、淡紅紫色の花をたくさん(10個から20個)咲かせます。花冠は4裂、雄蕊4本、雌蕊1本、共に花冠の外に突き出るのが特徴です。果実は径約3oの球形の核果、紫色に熟します。

コムラサキシキブは、概して、ムラサキシキブより小型であるといえます。他にもオオムラサキシキブ、コバノムラサキシキブ、シロシキブが知られます。興味深いことに、小笠原諸島でシマムラサキウラジロムコラサキオオバシマムラサキの3種に種分化し、それぞれ見事に環境適応しています。


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高山植物の魅力(139)、アオチャセンシダ(青茶筌羊歯)

110723アオチャセンシダ@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の崖地に着生するシダ植物。標高は低いものの、豪雪地帯でもあることから、チャセンシダの高山・亜高山型であるアオチャセンシダのようです。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

アオチャセンシダ(青茶筌羊歯、学名:Asplenium viride Huds./ Asplenium trichomanes-ramosum L.)はチャセンシダ科チャセンシダ属の夏緑性シダ植物。分布は北海道、本州、四国、国外では台湾、中国、インド、ネパール、ヨーロッパ、北アメリカに及び、亜高山帯から高山帯の林下や岩陰に着生。草丈は8pから15pほど、根茎は短く直立か斜上、黒色で狭三角形の鱗片がつく。葉は叢生、葉柄は緑色で下部では帯赤褐色か帯栗色、ほぼ無毛か僅かに暗褐色の狭い鱗片、中軸は緑色で上部では浅い溝ができ両側に狭い翼がつく。葉身6pから13pほどの線状披針形、単羽状浅・中裂、羽片は14対から20対。胞子嚢群(ソーラス)は中肋寄りに2個から8個、長さ1.5oほどの長楕円形、包膜は緑白色。無性芽は付かない。

近縁種のチャセンシダは中軸が紫褐色から黒褐色、イヌチャセンシダは中軸の両側と裏面にそれぞれ翼がつくという。チャセンシダの仲間も奥が深いのです。


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郷土料理、へぎそば(片木蕎麦)は

141019彦根@エコカフェ.JPG越後そば、へぎそばの美味に魅せられ、「弥彦」さんへ。屋号は新潟出身、長岡市と弥彦村の境に位置する弥彦山、弥彦神社に因んだものでしょう。小千谷産の高品質の玄そばに加え、「挽きたて」「打ち立て」「茹でたて」の三たて、三条件にこだわっています。[2014年10月19日撮影:八王子@山崎]

さて、へぎそばは越後魚沼地方が発祥。へぎそばは「へぎ(片木)」と呼ばれる杉の剥ぎ板で作った四角い器に一口ほどに丸めて盛り付けられたたそばのこと。141019へぎそば@エコカフェ.JPG美しく織模様のように一口大に盛り付けたそばは「手振り」「手びれ」と呼ばれ、元々は織物に使う糸を撚り紡ぐ「かせぐり」といった手ぐりの動作のことを意味する。古くから、魚沼地方(現在の魚沼市、小千谷市の大部分、長岡市や十日町市の一部などを含む)は、カラムシを原料とする麻織物やそば栽培も盛んであったという。結婚式の祝い膳や大晦日、庚申様、節句、盂蘭盆の時には、各農家は自家用に作ったそばを、石臼で挽き、つなぎに工夫を凝らして味自慢をしながら振る舞ったという。

つなぎにふのり(布海苔)が使われるようになったのは江戸時代後期頃、元来、山ごぼうの葉や自然薯が使われたが、麻織物用の糸にふのりを用いていたことから、その活用に行きついた。へぎそばには魚沼地方の織物文化の知恵や美的感性が活かされているのです


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クマシデ(熊四手)も仲間入り

ビーグル号の航海日誌 2014年10月20日 23:40

110723クマシデ@エコカフェ(芦生公開講座) 203.jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内では山地上部から谷部に向かってアシウスギ、中部から下部にブナミズメ、谷部にミズナラトチノキサワグルミと出現頻度が高く変化するのを確認することができます。ここではクマシデを紹介します。名前の由来はシデの仲間で果穂が最も大きいことにあります。別名にカタシデ、オオソネ、などとも呼ぶようです。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

クマシデ(熊四手、学名:Carpinus japonica Blume)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木。110723クマシデ@エコカフェ(芦生公開講座) (2).jpg分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、丘陵地から山地の谷沿いなどに自生。樹高は10mから15mほど、樹皮は黒褐色で皮目が縦に並び、古木では浅縦裂(若木は平滑)、葉は互生(2列互生)し、葉身5pから10pほどの狭卵状から卵状長楕円形で縁に重鋸歯、基部は円形(やや心形)、葉先は尖ります。花期は4月から5月頃、雌雄異花、雄花序は前年枝に雄花序は尾状に下垂し束生、雌花序は本年枝に頂生。果穂は太く、長さ5pから10p、堅果を抱いた果苞が房状、緑色から茶色に熟すと、苞のついた種子が風散布します。

材は堅いため、家具や建築材、農具の柄などに用いられます。葉が似ているものに、近縁種のイヌシデサワシバ、カバノキ属のヒメヤシャブシが知られ、葉の形状や側脈の数、鋸歯の様子で区別するというが、フィールドでは熟練を要します。


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イヌシデ(犬四手)の果穂は目立たず

110723イヌシデ@エコカフェ(芦生公開講座).jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の長治谷小屋に近い場所でみたクマシデの仲間。調べると果苞が開いていること、葉縁の重鋸歯が鋭いこと、葉脈の数が多くはないこと、からイヌシデのようです。別名にシロシデ、ソロ、ソネなどといいます。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

イヌシデ(犬四手、犬垂、学名:Carpinus tschonoskii Maxim.)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木。分布は本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山野に自生。110723イヌシデ果穂@エコカフェ(芦生公開講座) .jpg樹高は15mから20mほど、樹皮は灰白色で平滑、縦に網目模様が入ります。葉は互生(2列互生)し、葉身4pから8pほどの卵形から狭卵形、基部は円形から楔形、葉縁に細かく鋭い重鋸歯、葉先が尖ります。葉両面に伏せた白毛が疎らに生え、葉表には褐色毛が密生、側脈は12対から15対の範囲です。花期は4月から5月頃、雌雄異花、新芽展開と同時に、前年枝脇から長さ4、5pほどの穂状の黄褐色の雄花序を下垂、本年枝先に雌花序を下垂します。果穂(果序)は葉の色と同じで目立たず、果苞の数は少なく開き、果苞には各1つの果実が付きます。果実は堅果、熟すと苞が翼となり風散布します。

クマシデ属は世界に北半球の温帯地域に約40種、日本にはイヌシデをはじめアカシデ、日本固有種のクマシデ、サワシバ、イワシバの5種が知られます。


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気温が上がり活動が活発に!

ビーグル号の航海日誌 2014年10月19日 22:38

140804マダガスカルホシガメ@エコカフェ.jpg絶滅危惧種保護センターからの2014年度8月のリクガメレポートです。奄美大島はマングローブの北限でもあり、山に入れば亜熱帯照葉樹林が広がっています。今年の夏も秋も大きな台風が襲来し、そのたびに大変でした。遅れ気味のレポートです。[8月24日詳細レポートはこちら⇒

マダガスカルホシガメたちは気温26℃から30℃ではよく食べ活発に活動をします。交尾する個体も見られます。暑い日中は木陰で休むのが日課でもあります。140804コキサカオウム@エコカフェ.jpg
コキサカオウムも盛んに大きな声でおしゃべりするようになっています。ルリカケスやリュウキュウアカショウビンの鳴きまねもしてくれます。

by 絶滅危惧種保護センター長 勝島


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モリアオガエル(森青蛙)は工夫者だが

100529モリアオガエルの卵は@エコカフェ.JPG京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の由良川源流域に広がる谷間には流れに沿って水たまりが幾つもできています。そんな水たまりの樹上の小枝などには、繁殖期になるとモリアオガエルの白い卵塊が幾つも観察されます。[2010年5月29日撮影:第5回エコの寺子屋、2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

モリアオガエル(森青蛙、学名:Rhacophorus arboreus (Okada et Kawano))はアオガエル科アオガエル属の両生類。日本固有種で経度懸念(LC)。分布は本州、佐渡島に限り、山地の森林に棲息。110723モリアオガエル卵塊@エコカフェ(芦生公開講座) 128.jpg体長はオスで42oから62oほど、メスで59oから82oほど、体色は緑色で全身に褐色の斑、指先に丸い吸盤(第3指が長く、吸盤も大きい)、指間には水かきが発達。繁殖期は4月から7月頃、オスが先行して湖沼や湿地などに集結し、咽頭下の鳴嚢を膨らませて鳴き求愛。産卵行動は樹上で行われ、1匹のメスの背中に多くのオスが負ぶさり、受精。この時に粘液が分泌され、径10pから15pほどの白い卵塊が形成され、卵は300個から800個ほど。卵塊に守られ、卵は1週間ほどで孵化、幼生(オタマジャクシ)は腹部に卵黄を持ち、雨を待って水中に落下。幼生は最大全長51o、変態後の体長は15oから22oです。食性は生体で肉食性、昆虫やクモの仲間を捕食します。幼体は藻や死骸などを削りとって食します。

樹上で産卵することで、卵を外敵から守る戦略を取っていますが、落下したオタマジャクシのほとんどは、水中に棲息するアカハライモリやヤゴ、ゲンゴロウ、タイコウチなどの犠牲になってしまうのも厳しい現実のようです。


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山梨の郷土料理、ほうとう

141005ほうとう@エコカフェ.JPG山梨の郷土料理に生平麺を味噌で煮込んだ「ほうとう」がある。群馬では「おっきりこみ」、埼玉の深谷では「煮ぼうとう」と呼ばれるが、いずれも醤油仕立てである点が異なる。いずれもうどんのように腰を求めることなく、野菜と一緒に生地を煮込むのでとろみがあり、身体が芯から温まり、寒い季節には最高の御馳走となります。[2014年10月5日撮影:甲州市勝沼@山崎]

山梨の甲州勝沼にある「皆吉(みなき)」さんによると、ほうとうの由来は次のように解説されています。

141005皆吉@エコカフェ.JPG中国の唐宋時代の「餺飩(はくたく)」又は、「不托(ほうち、ぷーとー)」、「不餅(ぽーとう)」という言葉が語源と言われている。日本には平安時代遣唐使により伝えられ、清少納言の枕草子に「前の木立高ふっ熱瓜(ほぞち)はうとう最らせんなど、とどむるを・・・」と読まれている。山梨には、戦国時代幼少時代から中国の古代思想に憧れ孔子、孟子に学び、孫子呉子の平方を身に付けて戦いに望んでいた武田信玄が出入りの高僧より教えられ、広く普及したのは江戸時代中期元禄文化の時、柳沢吉保が故郷甲斐国の大名となり、その前後将軍綱吉の好みにより上方中心の文化から江戸中心の文化に変わった頃と言われている。


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コシアブラ(漉油)は越油とも

ビーグル号の航海日誌 2014年10月18日 16:45

110723コシアブラ@エコカフェ(芦生公開講座) .jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内を散策中にコシアブラを教えていただいた。若い芽は樹木系の山菜としてはタラノキと双璧をなします。名前の由来は幹から樹脂を採取して漉したものを油塗料「金漆」として利用したことにあるというが、「越油」とする異説もあるようです。[2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

コシアブラ(漉油、学名:Eleutherococcus sciadophylloides (Franch. et Sav.) H.Ohashi)はウコギ科ウコギ属の落葉高木。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地の林内に自生。樹高は5mから20mほど、樹皮は灰褐色か灰白色で楕円形の皮目が散在、葉は互生しやや薄く、葉柄は長く、葉身20pから40pほどの掌状複葉で小葉5枚、小葉は倒卵状楕円形で芒状鋸歯、葉先は細く尖り、頂小葉はとりわけ大きい。葉表は光沢があり、葉裏は帯白で脈腋に縮毛が残ります。花期は8月から9月頃、本年枝の先に集散花序をだし、黄緑色の小花をたくさん咲かせます。花弁5枚は反り返り、雄蕊5本、雌蕊花柱は短く2浅裂。果実は径4oほどの扁平な球形の液果、秋に黒紫色に熟します。

秋の落葉前に、葉の葉緑素が抜けて、半透明のような白色になるそうです。森は不思議が一杯で実に飽きませんね。


関連記事(芦生公開講座「今、森から考える−生態学からみる、森と地球と私たち−」のご案内)⇒

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イワトラノオ(岩虎の尾)はしっとり

141013イワトラノオ@エコカフェ.JPG西八王子の丘陵地の石積みに着生する小型のチャセンシダの仲間。台風19号による雨風が強まっていました。調べるとイワトラノオではないかと思います。[2014年10月13日撮影:八王子@山崎]

イワトラノオ(岩虎の尾、学名:Asplenium tenuicaule Hayata)はチャセンシダ科チャセンシダ属の小型の常緑性シダ植物(高緯度では冬枯れる)。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では台湾、朝鮮半島、中国、ロシア、ヒマラヤに及び、山中の日陰の湿った岩上や樹幹などに着生。141013イワトラノオ胞子のう群@エコカフェ.JPG草丈は5pから15pほど、根茎は短く斜上し叢生。葉柄は短く、中軸とも細く、緑色で無鱗片。葉は柔らかく薄い草質、葉身は広披針形の2回羽状複葉、羽片は倒卵状楔形、羽状に幾つか深裂か少数の鋸歯がつき、脈が流れ込む。下部羽片は僅かに短縮。中軸の溝の中央は盛り上がらない。ソーラス(胞子嚢群)は脈上に1から3個に生じ、苞膜は黄白色。

間違えやすいものに、葉柄の裏側が帯褐色で下部羽片が小さいトラノオシダ、中軸の溝の中央が盛り上がるコバノヒノキシダの小さな個体があげられます。無性芽をつけるヒメトラノオも似ているそうです。


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第102回NPO法人&第2回一般社団法人定例事務局MTGの開催(結果速報)

141015事務局MTG@エコカフェ.JPG10月15日(水)、第102回NPO法人&第2回一般社団法人定例事務局MTGを開催いたしました。
事務局より、「対馬エコツアー」の実施要領、一般社団法人の取り組み状況の報告がありました。自然観察会担当からは11月15日実施予定の第21回自然観察会の行程確認がありました。
前者は応募を締め切っており、後者の自然観察会は募集中、一般の方の参加もOKです。
また、「エコカフェで学ぼう」「エコカフェで広げよう」といったテーマで、141015懇親会風景@エコカフェ.JPG自然を教材とするエコカフェの活動の意義を分かりやすく理解するとともに、一人ひとりが自分の興味関心のもとに如何に継続すべきなのかを考え得る機会としました。

終了後は会食しながら懇親交流で、近況報告や思いのままに屈託のない意見交換をいたしました。フラットな笑顔がよく似合うんですよ。


by 事務局
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湿原をわたる秋風

ビーグル号の航海日誌 2014年10月17日 22:43

湿原をわたる秋風

140913ヤナギラン花後@エコカフェ.JPG湿原をわたるあなたの存在に気づくとしたら
ヤナギランの白い綿毛がわずかばかり震え舞い上がるから
森を抜けたあなたは重たさと冷たさを伴うようで
私の頬はやけに敏感に反応している

さーっと澄まして通り過ぎたにすぎないあなたが
少しだけ微笑みかけたように思えたのは
頬へのあたりが冷やりと心地よく暫く波状の余韻を残したから
それとも遠い私の感情を揺さぶったからか

たちまちにこころの奥に燈った灯が身体中を内から包むように照らすと
どことなくこころ軽く嬉しくなるのは
遠い感情の目覚めがすべてを受け入れようとしているから
遠足の笑い声に子供たちの騒ぐ声 

あなたが運ぶ透明な物質にも微かな香りがあることに
私の鼻は僅かに反応している
綿菓子を焦がしたような香ばしい桂の芳香のお伴が
見えぬものの世界を拓き

野鳥の山を越える遠鳴きも一瞬のアクセントに過ぎないが
煌めく流れや岩に砕ける飛沫さえ
多くの生き物たちの棲息の痕跡 息づかいさえ
湿原をとりまく豊かな森の営みがあるに違いないと

湿原をわたるあなたはいつしか息を潜めてしまい
夕暮れが近づいていることを私に教えてくれた
疲れが癒された少年のように満たされた私のこころは
灯を伴って人びとの暮らしを照らすことに


by 青山しゅん
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ヤマドリゼンマイ(山鳥薇)は若芽を山菜に

140913ヤマドリゼンマイ@エコカフェ (3).JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)山麓の広がる入笠湿原大阿原湿原ではヤマドリゼンマイが群落を形成しています。別名にヤマドリシダともいう。アメリカに分布する者を標準種、アジアのものを亜種や変種とすることもあるそうです。埼玉県、東京都、神奈川県など地域によっては絶滅危惧に指定されています。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ヤマドリゼンマイ(山鳥薇、山鳥銭巻、学名:Osmunda cinnamomea L. (basionym) / Osmunda cinnamomea L. var. fokiensis Copel.)はゼンマイ科ヤマドリゼンマイ属の夏緑性シダ植物。140913ヤマドリゼンマイ葉柄@エコカフェ (2).JPG140913ヤマドリゼンマイ葉裏@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州、四国、九州、屋久島以北、国外ではタイ、ベトナム、台湾、朝鮮半島、中国、アムール、北米東部、南米に及び、山地から亜高山帯の草地や湿原に自生。草丈は70pから100pほど、根茎は短く這うか斜上、葉は2形。栄養葉は放射状に束生、柔らかい紙質で黄緑色、葉身30pから80pほどの卵状披針形の単羽状複葉。羽片は無柄、20対以上、中裂から深裂で裂片は全縁で丸頭。若芽は赤褐色の綿毛に覆われ、山菜として食されます。胞子葉は赤褐色で短く、2回羽状複葉、5月頃に芽吹き、盛夏には枯れて消えます

近年の村上氏の研究成果によると、オニゼンマイとともにゼンマイ亜属とされていたヤマドリゼンマイは、ヤマドリゼンマイ属に1属1種として系統独立、オニゼンマイもオニゼンマイ亜属とされたそうです。


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アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)は侵入者

ビーグル号の航海日誌 2014年10月16日 20:29

140913アラゲハンゴンソウ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)に取り付くゴンドラの山頂駅に近い崖下の植栽地でみたキク科の植物。植えたものか、どこからか飛んできたのか、アラゲハンゴンソウのようです。花言葉は「正義」、別名にキヌガサギク(衣笠菊)ともいう。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草、学名:Rudbeckia hirta L. var. pulcherrima Farwell)はキク科オオハンゴンソウ属の多年草。帰化植物。原産地は北アメリカ、日本へは大正時代に北海道にまず移入、野生化し、本州関東地方以西、四国で帰化。草丈は30pから100pほど、茎葉直立し疎らに分枝、葉は互生し基部で有柄(上部でほぼ無柄)、葉身2pから5pほどの長楕円形で縁に不揃いの低鋸歯、葉先は尖るか鈍い。全草に硬く粗い毛が生えます。花期は6月から9月頃、茎頂から長い花柄を伸ばし、径4pから7pほどの頭状花を咲かせます。中央の筒状花は黒紫色で円錐形、周囲に橙黄色の舌状花が8枚から14枚ほどつきます。果実は黒色のヒマワリに似た痩果、熟しても冠毛も裂開しません。

オオハンゴンソウ属は北アメリカに約30種が分布、種間交配による園芸品種も多く、ルドベキアの総称で販売されています。特に、筒状花が黄色のオオハンゴンソウについては、特定外来生物被害防止法による特定外来生物(植物)に指定され、取引等が規制されています。


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コスモスはオオハルシャギク(大春車菊)と

140913コスモス@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)に取り付くゴンドラの麓駅の手前で目につくのがコスモス。アキザクラ(秋桜)ともいうが、コスモスとはコスモス属の総称、日本各地で植栽されているのは、ほとんどがオオハルシャギクとその園芸品種という。 [2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

オオハルシャギク(大春車菊、大春斯菊、学名:Cosmos bipinnatus Cav.)はキク科コスモス属の一年草。原産地はメキシコの高原地帯、18世紀末にヨーロッパに渡来、日本には明治20年(1887年)頃に移入、各地で栽培、一部が野生化。草丈は1mから2mほど、茎は太くまっすぐ伸び、茎頂で分枝、葉は対生し有柄、2、3回羽状細裂、裂片は線状。花期は6月から10月頃、茎頂や枝先に径約7pの白色から淡紅色の頭状花を咲かせます。中央の筒状花は黄色で多数、周囲の舌状花は10枚前後、先端が浅く3裂。果実は径6oから18oほどの痩果で嘴がつきます。

花の少なくなる初秋、秋風に揺れる可憐な容姿と鮮やかなピンクの花をつけることからコスモスは人気です。ギリシャ語で整然と秩序だった世界、カオスの正反対を意味し、花言葉は「少女の純真」「真心」だそうです。なるほどです。


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サワグルミ(沢胡桃)は優れもの

ビーグル号の航海日誌 2014年10月15日 00:56

110722サワグルミ果実エコカフェ(芦生公開講座).jpg京都大学フィールド科学教育研究センター附属芦生研究林内の沢筋でトチノキとともによく見られるのがサワグルミです。胡桃といっても果実は食べられないそうです。生育環境や花の咲く姿、材の特徴から別名にカワグルミ、フジグルミ、ヤマギリともいう。[2010年5月29日撮影:第5回エコの寺子屋、2011年7月23日撮影:芦生公開講座2011@阿部]

サワグルミ(沢胡桃、学名:Pterocarya rhoifolia Sieb. et Zucc.)はクルミ科サワグルミ属の落葉高木。分布は北海道渡島半島、本州、四国、九州に及び、山地のブナ帯などの沢など湿った場所に自生。100529サワグルミ双葉@エコカフェ.JPG樹高は30mほど、樹幹は直立、樹皮は暗灰色で深く縦裂(古木では剥離)。葉は互生し洋紙質で無柄、奇数羽状複葉、小葉は5対から10対、縁に細鋸歯、葉先は鋭く尖ります。芽生えに特徴があり、双葉は熊手形、次の本葉は単葉、次からはやや羽状複葉になります。花期は4月から5月頃、雌雄異花、新枝の先に雄花序、枝基部に雌花序を尾状に多数下垂させ、淡黄緑色の小花を密生。果穂の長さは20pから40pほど、果実は径約8oの円錐形の堅果、2枚の小さな翼がつきます。

材は桐に似て淡黄白色で柔らかく加工しやすいことから、建築材や下駄、桶、経木、マッチの軸木など幅広く使われます。外来種にシナサワグルミが知られるが、樹形が良いことから公園樹などに使われます。


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パイオニア植物、メマツヨイグサ(雌待宵草)

140913メマツヨイグサ花@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓の入笠湿原から「花園」に向かうために保護柵を出たところで黄色い花に出逢いました。なんと帰化植物が入り込んでいるようです。湿原の保護対策上の課題の一端を垣間見た気がします。メマツヨイグサ、花言葉は「無言の恋」だそうです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

メマツヨイグサ(雌待宵草、学名:Oenothera biennis L.)はフトモモ目アカバナ科マツヨイグサ属の越年草(2年草)。帰化植物。原産地は北米、日本には明治時代に移入し、全国の道端や荒地などで野生化。草丈は50pから150pほど、茎は直立、根生葉は中央葉脈が帯赤色、茎葉は互生し、葉身5pから20pほどの長楕円状披針形で波状の浅鋸歯、葉先は尖ります。花期は7月から9月頃、径4pほどの黄色い4弁花を咲かせます。花托筒が長いのが特徴、萼片4枚は反り返り、雄蕊8本(葯に粘性)、雌蕊花柱1本は先が4裂。一日花で萎むとやや赤色を帯びる。果実は長径3p前後の刮ハ、熟すと下部が裂け種子が散布されます。果実にも茎と同じように上向きの長い毛が生えるのが特徴です。

越年草の多くは、競合する植物の少ない秋に芽生え、冬の間にロゼット状の根生葉を広げ日光を浴び、翌年夏に花を咲かせる戦略を取っていることです。野生化している近縁種に、園芸品種で花が大型のオオマチツヨイグサ、花弁に間隔のあるアレチマツイグサ、萎んだ花が赤くなるマツヨイグサなどが知られます。


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マツムシソウ(松虫草)は儚くも

ビーグル号の航海日誌 2014年10月14日 21:57

140913マツムシソウ花@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓にある入笠湿原へのアプローチ斜面地でワレモコウと共に咲く山野草。マツムシソウを紹介します。花屋さんで売っているものは近縁種のセイヨウマツムシソウです。マツムシソウの花言葉は「不幸な恋」だそうです。淡い感じの色がそう印象付けているのでしょう。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

マツムシソウ(松虫草、学名:Scabiosa japonica Miq. var. littoralis Nakai)はマツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。140913マツムシソウ@エコカフェ.JPG日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山地のブナ帯などの草原に自生。草丈は60pから90pほど、直根が深く、根生葉はロゼット状、茎葉は対生し厚く、羽状深裂、裂片の先は鈍頭。葉表と縁、葉裏脈上には長毛が疎生、葉裏には短毛が密生。花期は8月から10月頃、真っ直ぐに伸びた茎頂に径4p前後の青紫色の頭花(頭状花序)をつけます。中央に密生する花は筒状で花冠が5裂、周囲の舌状で3浅裂した大きな唇形、総苞片は線状、雄蕊4本、葯は濃青色がつきます。

名前の由来はマツムシ(スズムシ)の鳴く頃に花を咲かせることにあります。国内では白花のシロバナマツムシソウ、海岸型のソナレマツムシソウ、エゾマツムシソウ、高山型のタカネマツムシソウ、高山型で白花のシロバナタカネマツムシソウが知られます。


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梅雨明けが遅れ気味で

ビーグル号の航海日誌 2014年10月13日 04:45

140630マダガスカルホシガメ@エコカフェ.jpg絶滅危惧種保護センターからの2014年度6月のリクガメレポートです。奄美大島では今年の梅雨入りは5月5日頃で平年より6日早く、梅雨明けは7月4日頃と平年より5日ほど遅く、梅雨が長かったということになります。相変わらずブログへのアップが遅れていてすみません。[6月30日詳細レポートはこちら⇒

梅雨が明けると観光客が増え島は賑やかになります。

梅雨空が続き、マダガスカルホシガメは雨の日は余り動かずに過ごしています。140630コキサカオウム@エコカフェ.jpgお天気次第、仕方ありません。観光客も少なく、島は静かな時間が流れています。
コキサカオウムも、相変わらず大人しく過ごしています。こちらから声をかけると返事をしてくれるのですが。

by 絶滅危惧種保護センター 勝島


関連記事(5月は奄美大島では梅雨入り)⇒
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5月は奄美大島では梅雨入り

140525マダガスカルホシガメ@エコカフェ.jpg絶滅危惧種保護センターからの2014年度5月のリクガメレポートです。この秋は奄美大島は台風襲来で大変だそうです。HPに比べブログへのアップが遅れていてすみません。[5月25日詳細レポートはこちら⇒

5月と言えば、梅雨入りです。その頃になると保護センターの敷地の片隅にあるゲットウの花が咲き始めます。

マダガスカルガメたちは戸外でお天気とともに暮らしていることがよくわかります。140525コキサカオウム@エコカフェ.jpg涼しい時は活発に歩き回り、よく晴れた暑い日は日陰でじっとしています。
コキサカオウムのほうは、中睦まじいのですが、これまでと違って静かに暮らしています。新しい巣箱をしきりにかじるので、巣箱の破壊だけは着実に進んでいます。

by 絶滅危惧種保護センタ長 勝島


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中山間地域の灯明に

ビーグル号の航海日誌 2014年10月12日 04:13

中山間地域の灯明に

070512風薫五月@エコカフェ(伊那谷).jpg多くの若者が都会に流出していった
国の成長経済を支え、都市を魅力あるものにするために
幸せな生活は本当にあったろうか
気づいたら多くの若者たちが都市の闇に吸い込まれていった
健康的な活気あるかと思えば、突然、不安の稲妻が走り、
もしくは真綿で締め付けるように、多くの夢と希望が砕かれてゆく
それが都市の姿だ

帰るところは本当にあるのだろうか
若者の出て行った中山間地域の集落の多くは
超高齢化と少子化の流れに飲み込まれ
荒廃する里山に嘆き悲しむ暇もなく
獣害対策の柵の中で、必死に米を作り、野菜を作り、果樹を楽しみが
ひとつ、ひとつ、またひとつと、皺深い知恵と笑顔が消えてゆく
そんな土地に魅力を感じる者はいるか

先祖の土地を守ってきた誇りと行く末の空しさが入り交じるが
話を聞く者はおるか

自然を畏怖し、その恵みに感謝し
季節の巡りを知り、その営みに働きかけ、労を惜しまない
あたかも山野草が美しい花、香り高き花を忽然と現すように
その純粋で柔軟な精神は時代を紡いできた
というのに

by 青山しゅん

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高山植物の魅力(137)、イワノガリヤス(岩野刈安)

ビーグル号の航海日誌 2014年10月11日 14:34

140913イワノガリヤス@エコカフェ (2).JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)南東山麓にある大阿原湿原。「長野県版レッドリスト(植物群落)2014」で「イワノガリヤス群落・ミズゴケ群落複合」に指定されています。ここではイワノガリヤスを紹介します。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

イワノガリヤス(岩野刈安、学名:Calamagrostis langsdorffii (Link) Trin./ Calamagrostis purpurea ( Trin.) Trin. subsp. langsdorfii (Link) Tzvelev.)はイネ科ノガリヤス属の多年草、単子葉類。140913イワノガリヤス@エコカフェ.JPG分布は北海道、本州中部地方以北、四国、国外では東北アジア、カムチャッカ半島に及び、高山や亜高山、北方の寒冷地の湿地や草地に自生。草丈は80pから120pほど、根茎からランナー(走出枝)を出し、茎は直立しやや太く硬い。葉は灰緑色で葉裏がざらつき、葉身10pから25pほどの線形。花期は7月から9月頃、長さ10pから25pほどの楕円状の円錐花序をだし、淡緑色の長さ3oから5oほどの1小花からなる小穂を密生、小穂の護穎の芒は包穎外にはでず、包穎は微細な突起毛を密生させます。

ノガリヤス属には、世界に約150種、日本にはノガリヤスヒメノガリヤス、タカネノガリヤス、ヤマアワなど17種が知られます。


関連記事(高山植物の魅力(136)、ヤナギラン(柳蘭))⇒
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ヤマアワ(山粟)は初秋の風に

140913ヤマアワとコバギボウシの果実@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓にある入笠湿原に下る傾斜地でみたイネ科植物。調べると既に花は終わり、実りの姿になっていますが、ヤマアワのようです。細く硬い茎の先に細長い小穂をたくさんつけた花序をだしています。手前にはコバギボウシ、奥にはウバユリも若い果実をつけています。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ヤマアワ(山粟、学名:Calamagrostis epigeios (L.) Roth.)イネ科ノガリヤス属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、北半球の温帯に広く、平地や山地の草地や湿地、河川敷などに自生。草丈は45pから150pほど、根茎葉長く横に這い、茎は平滑、葉は両面ともざらつき、葉身20pから50pほどの線形、葉舌は長さ5o前後で厚い膜質。花期は7月から9月頃、茎先に円錐花序を真っ直ぐ伸ばし、白緑色の淡黄緑色の小穂を沢山つける。小穂は長さ7oの線状披針形の1小花。苞穎はほぼ同長か第1苞穎が時に長く、小花は著しく短く基部には2倍長の白毛が叢生します。果実は穎果、熟すと褐色を帯び、全体が棒状になります。

名前の由来は花序が粟に似ていること、山地に生えること、にあります。近縁種でよく似ている河原や砂地に自生するボッスガヤは小花の基部の白毛が目立ち、護穎に芒がつくという。


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先駆植物、イタドリ(痛取)は山菜や生薬に

ビーグル号の航海日誌 2014年10月10日 21:41

140913イタドリ花@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)山中や渓流沿いでみたイタドリ。地域によっては別名にスカンポ、イタンポ、エッタン、カッポン、古くはタジヒ、サイタヅマとも呼び、人びとに親しまれてきたようです。在来種ですが世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています(2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎)

イタドリ(虎杖、痛取、学名:Fallopia japonica (Houtt.) Ronse Decr.)はタデ科ソバカズラ属の多年草。分布は北海道西部、本州、四国、九州、国外では台湾、朝鮮半島、中国に及び、海岸や山野の日当たりの良い荒れ地や斜面に自生。140913イタドリ@エコカフェ.JPG草丈は50pから200pほど、地下茎はよく分枝、地下1mにも達し、茎は直立し太く中空でよく分枝(根茎でも増殖)、節に褐色のオクレア(葉靴:膜質の莢)がつく。若茎は柔らかくたけのこ状、古茎は木質化。葉は互生し、葉身6pから15pほどの卵状楕円形で葉縁はやや波打ち、葉先は急に尖ります。托葉鞘は小さく早期脱落。花期は8月から10月頃、雌雄異株、葉腋や枝頂に大きな円錐花序をつけ、白色か帯紅色の径約3oの小花を沢山咲かせます。花被片5裂、外花被3個は大きく背面に稜。雄花には雄蕊8本で雄蕊は退化、雌花には花柱3本で柱頭は細裂、雄蕊は退化。果実は2、3oの三稜形の痩果、風散布します。

イタドリの若茎は甘酸っぱく山菜に、根茎を乾燥させたもは生薬「虎杖根(こじょうこん)」として利尿薬、便秘薬、膀胱炎などに用いるという。近縁種にオオイタドリ、花が紅色のメイゲツソウ(ベニイタドリ)、矮小化したオノエイタドリ、毛深いケイタドリが知られます。


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対馬エコツアー

⇒エコツアー 2014年10月09日 19:16

対馬といえば、「ツシマヤマネコ」や「対州馬」、「ツシマジカ」など特有の生き物達が生息している。
しかし、生き物だけではなく国境の島の歴史や文化、そして神話の世界も魅力的だ。
今回のエコツアーでは、ツシマヤマネコの見学はもちろんのこと歴史の教科書で習ったことのある白村江の戦いの後に築いた日本最古の城跡など島を一周しながら悠久の時に浸りたい。

●日程:2014年11月7日(金)〜9日(日)

●スケジュール
1日目
7:40 羽田空港発 → 9:40 福岡空港着
10:25 福岡空港発 → 11:05 対馬空港着
レンタカーにて、島を移動。
スモシラタケ原始林、金田城跡などを散策
宿泊:宿坊 対馬 西山寺

2日目
対馬野生生物保護センター、和多都美神社や韓国展望所などを見学
宿泊:梅屋ホテル

3日目
対州馬、鋳造如来座像などを見学
15:50 対馬空港発 → 16:20 福岡空港着
17:40 福岡空港発 → 19:10 羽田空港着
到着後解散

●募集人数:4名(10/10満員御礼)

●参加費:57000円(往復交通費、宿泊(2泊朝食付き)、レンタカー、ガソリン代含む)

人数が限られていますので、申込はお早めにお願いします!

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チダケサシ(乳茸刺)は耐陰性

140913チダケサシ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)山麓にある「花園」という妨獣柵に囲まれ管理されたお花畑では多様な湿生植物や草原植物をみることができます。花には季節遅れですが、チダケサシは果実を実らせつつありました。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

チダケサシ(乳茸刺、学名:Astilbe microphylla Knoll)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草。日本固有種。分布は本州、四国、九州に及び、暖温帯中部から冷温帯のやや栄養分の多い湿地や林縁、水田の畔、溜池畔、湿った草地などに自生。草丈は40pから80pほど、根茎は太く斜上、根出葉や僅かに互生する茎葉は、2回奇数羽状複葉から4回奇数羽状深裂、小葉は葉身2pから4pほどの楕円形か倒卵形で不揃いの重鋸歯、葉先は鈍頭(稀に鋭頭)。花期は6月から8月頃、花茎を伸ばし、茎頂に細長い円錐状の花序(複総状花序)をつけ、花序分枝の間隔が開き、側枝は短く、白色の小花を密に咲かせます。茎や伸びた花軸、葉柄などには淡褐色の腺毛が密生、花は径6oから10oほど、萼裂片5枚は緑白色で楕円形、花弁5枚は帯淡紫色で線状さじ形。雄蕊10本は花弁より短く、葯は成熟に従い淡紅色から青紫色に変化、雌蕊は先が2裂。果実は長径3、4oの刮ハです。

名前の由来は長い花茎にチチタケ(乳茸)というキノコを刺して持ち帰ったことにあります。近縁種にアカショウマハナチダケサシトリアンショウマなどが知られます。



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湿生植物、アブラガヤ(油萱)の侵入

ビーグル号の航海日誌 2014年10月08日 20:58

140913 アブラガヤ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓の入笠湿原では多様な湿生植物が共生しています。それらは種を残すため、毎年、花を咲かせ沢山の種子を散布します。しかし、湿原は留まることを知らず、土砂流入に伴い年々に姿を変えます。入笠湿原では遷移の初期段階に侵入し、繁茂することが知られているアブラガヤをよく観察することができます。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

アブラガヤ(油萱、学名:Scirpus wichurae Boeklr)はカヤツリグサ科ホタルイ属の田戦争、単子葉類。日本固有種。分布は北海道、本州、四国、九州に及び、山野の鉱物質土壌が流れ込む湿地周辺や湿った草地に自生。草丈は1mから1.5mほど、根茎は太く株立ちし、茎も太く節があり鈍い三稜形。根出葉と茎葉が数枚、濃緑色で表面には光沢、葉身40pほどの線形、葉縁はざらつき、断面は丸みを帯びた逆W字型、葉先は尖ります。花期は7月から8月頃、茎先や葉腋に花序を出し、花序は数回分枝し、小穂をつける。果実は長さ約1oの三稜形の痩果、秋に茶褐色に熟し刺針状花被片が糸状に伸び、全体として頭を垂れます。

名前の由来は花序が油光りし、油臭いことにあるそうです。アブラガヤは小穂のつき方に変異が多く、変種としてシデアブラガヤ、アイバソウ、エゾアブラガヤなどが知られます。分類上は狭義のアブラガヤと広義のものがあるが、ここでは広義として整理しています。


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ズミ(酸実)はコナシ(小梨)とも

140913ズミ@エコカフェ.JPG入笠山(標高1955m)の南東山麓にある大阿原湿原(標高1810m)は中間湿原、周辺の土壌の深い所ではカラマツが植林されています。湿原近くの岩石が露出しているような場所では原生的な森が局所的に残っています。ズミはそんなひとつで、陸域化する湿原にシラカンバトウヒ、レンゲツツジと同様に積極的に進出してきています。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ズミ(酸実、桷、学名:Malus toringo (Sieb.) Sieb.)はバラ科リンゴ属の落葉小高木。分布は北海道、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国に及び、山野の荒地や湿地に広く自生。樹高は10mほど、樹皮は灰褐色で縦裂し剥離、小枝は暗紫色で堅く、しばしば棘状、若枝には毛が生えます。葉は互生し、葉身4pから8pほどの楕円形から卵状長楕円形で鋸歯、先は尖ります。花期は4月から6月頃、短い新枝の先から散形花序をだし、径約3pの白色(稀に淡紅白色)の5弁花を幾つか咲かせます。果実は契約1pの球形のナシ状果、9〜10月に橙黄色に成熟する。

名前の由来は果実が酸っぱいこと、または、樹皮から黄色の染料(染み)を煮て搾取することにあります。別名にコナシ、ミツバカイドウなど。取材は櫛、器具材などに利用され、樹木は庭木としても用いられます。


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ヤマモミジ(山紅葉)は日本海側に

140927ヤマモミジ@エコカフェ.JPG軽井沢長倉芹ヶ沢にあるセゾン現代美術館の敷地の建物の裏手にモミジの大きな木が植栽されていた。たぶん、植栽されたものであろう。株立ちだが、大きな枝ぶりで見応えがあります。[2014年9月27日撮影:セゾン現代美術館@山崎]

ヤマモミジ(山紅葉、学名:Acer palmatum var. matsumurae (Koidz) Ogata)はムクロジ目カエデ科カエデ属の落葉高木。イロハモミジの亜種(オオモミジの変種とも)、日本固有種。分布は北海道、本州鳥取県以西の日本海側に限り、山地の谷間や斜面地に自生。140927ヤマモミジ樹皮@エコカフェ.JPG樹高は10mから15mほど、樹皮は暗灰褐色で平滑、成木では縦浅裂。葉は対生し、葉身5pから10pほど、掌状に5裂から9裂、裂片の辺縁に欠刻状の重鋸歯、先は尾状に尖ります。葉表は無毛、葉裏主脈の基部や脈腋に僅かに毛が生えます。葉柄の上面に溝のあるものが多いという。花期は4月から5月頃、葉腋から複散房花序をだし、淡黄色から淡紅色の径5o前後の5弁花を咲かせます。一つの花序に雄花(雄蕊8本)と両性花が両方つきます。果実は長さ約2pの翼果で鋭角から鈍角に開き、風散布します。

近縁種のイロハモミジは葉の大きさが小さく、オオモミジは葉の大きさは同じだが細かな単鋸歯と重鋸歯が混ざること、どちらも葉柄の上面に溝がないことなどから区別することできるそうです。園芸品種も多く流通しているので植栽されたものの同定には注意が必要です。


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ツリガネニンジン(釣鐘人参)はかわゆい

ビーグル号の航海日誌 2014年10月07日 20:51

140913ツリガネニンジン花@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)北東山麓にある入笠湿原やその上部に広がるお花畑「花園」は鹿や猪の食害から守られているため、多様な植物の花を愛でることができます。ツリガネニンジンもそんなひとつです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ツリガネニンジン(釣鐘人参、学名:Adenophora triphylla (Thunb.) A.DC. var. japonica (Regel) H.Hara)はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では樺太に及び、山地の草原や林縁、草刈管理された河川堤防などに自生。草丈は40pから100pほど、茎葉は3枚から5枚ほどが輪生、稀に互生や対生、葉身4pから8pほどの楕円形で葉縁に鋸歯。根出葉は長い柄を持ち心円形、花期には消えます。花期は8月から10月頃、淡紫色の鐘形の花を互生または輪生、細長い柄の先に下向きに咲きます。花冠は長さ15oから20oほど、先が5浅裂、花柱は花冠からよく突き出る。萼裂片は線形、辺縁に疎らに鋸歯。果実は刮ハ、わら色に熟し、上部が裂開し、種子を少しずつ散布させます。

変異の多い種であって、基本変種サイヨウシャジンのほか、変種に高山型のハクサンシャジン、四国の蛇紋岩地帯のオトメシャジンが、また近縁種としてはソバナやフクシマシャジンなどが知られます。


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イボタヒョウタンボク(蝋瓢箪木)の飴玉棒は

140913イボタノヒョウタンボク@エコカフェ.JPG南アルプス南端に位置する入笠山(標高1955m)の山中、カラマツ林縁で見た赤い飴玉棒をつけた樹木。調べると飴玉棒はひとつのものが多いのだが、イボタヒョウタンボクではないかと思います。赤い上に葉上に突き出しているのは、小鳥たちにアピールしているのです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

イボタヒョウタンボク(蝋瓢箪木、学名:Lonicera demissa Rehd.)はスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。日本固有種でフォッサマグナ要素分布は本州(長野・山梨・静岡・埼玉)に限り、山地から亜高山帯の林内に自生。140913イボタヒョウタンボク@エコカフェ.JPG樹高は1mから4mほど、葉は対生し有柄、葉身2pから5pほどの長楕円形から菱状楕円形で全縁、葉先は鈍頭で短く尖る。両面とも軟毛が生え、葉裏全体に油点、葉裏脈上と葉柄には短く柔らかい開出毛が密生。花期は5月から6月頃、枝先の葉腋に淡黄色の唇花を2個ずつ咲かせます。果実は径6o前後の液果、上向きに2個並び、秋に赤く熟します。鳥散布します。

名前の由来はヒョウタンボクの仲間でイボタの葉に似ていることにあります。近縁種で液果2個が合着するヒョウタンボク(キンギンボク)と同じように、果実は有毒で人が食すると嘔吐、下痢、麻痺を引き起こします。


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クガイソウ(九蓋草)は微笑ましく

ビーグル号の航海日誌 2014年10月06日 22:21

140913クガイソウ@エコカフェ (2).JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)の北東山麓にある入笠湿原や「花園」で花後の姿をすーっと見せていたのはクガイソウです。名前の由来は葉が輪生する様子が多宝塔の屋根の九輪や仏像の天蓋に似ていることにあります。花言葉は「明るい家庭」、嬉しいですね。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

クガイソウ(九蓋草、九階草、学名:Veronicastrum japonicum (Nakai) T.Yamaz.)はシソ目オオバコ科クガイソウ属の多年草。日本固有種。分布は日本に広く、山地や高原の日当たりの良い林内や草地に自生。140913クガイソウ@エコカフェ.JPG草丈は80pから130cmほど、茎は直立し株立ち、葉は4枚から8枚が輪生、葉身5pから18pほどの長楕円状披針形で葉縁に細鋸歯、葉先は尖ります。花期は7月から8月頃、茎頂に長さ10pから25pほどの穂状の総状花序をだし、淡紫碧色の筒形の小花を密生させます。花序軸は短毛が散生。花冠は長さ約6oで先端が4浅裂し裂片先端は尖り、雄蕊2本は長く突き出ます。果実は長径2.5oの楕円状円錐形の刮ハ、熟すと下部が裂け中から種子が散布されます。

この仲間は世界に日本や中国を中心に約20種が知られ、日本にはトラノオスズカケ、キノキニスズカケ、スズカケソウ、リュウキュウスズカケ、クガイソウの変種であるイブキクガイソウ、ナンゴククガイソウ、シベリアクガイソウの変種であるツクシクガイソウなど約10種が知られます。


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カワラマツバ(河原松葉)は圧倒され

140913カワラマツバ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する前衝立山である入笠山(標高1955m)の北東山麓に佇む入笠湿原やその上部にある「花園」と呼ばれるお花畑。多様な湿生植物や山野草が見られるが、ヒメシダなどに隠れるようにカワラマツバの小さな個体がたくさん蹲っていました。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

カワラマツバ(河原松葉、学名:Galium verum L. var. asiaticum Nakai f. nikkoense (Nakai) Ohwi)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では朝鮮半島、中国、ロシアに及び、山地の日当たりの良い草地や河原などに自生。草丈は50pから80pほど、茎は断面が円形で直立、白色の短い細毛が生え、上部で分枝。葉は車輪状に8枚から10枚ほどが対生、無柄、葉身2、3pほどの線形で全縁。実際は葉に見えるのが、葉は2本、他は托葉が変異したものです。花期は枝先に白い径2、3oの花が集合して咲きます。花冠は4裂し十字状に平開、雄蕊4本、子房は2つが合着様。花には特有の臭いがあるという。果実は1.5oほどの瓢箪形の分果で無毛、熟すと分裂します。

母種として花が黄色のキバナカワラマツバ、果実に毛があるエゾノカワラマツバとチョウセンカワラマツバが知られます。基本変種はヨーロッパからユーラシア大陸に分布。ヨーロッパでは、根を赤色染料、茎の搾り汁をチーズ製品の凝固に利用したという。地域が異なっても人びとの知恵が凝縮しているということです


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秋の行楽シーズン・・・

ビーグル号の航海日誌 2014年10月05日 13:33

IMG_0291.jpg秋の行楽シーズンですが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今年は例年に比べ残暑が厳しくなく、
紅葉に入るのが比較的に早いそうです。
楽しみですね。

とはいうものの、台風が日本列島に
接近しつつありますのでお気を付けください。

※写真は分かりにくいですが、江ノ電です。

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フウリンウメモドキ(風鈴梅擬)は愛らしく

ビーグル号の航海日誌 2014年10月04日 20:00

140913フウリンウメモドキ@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)の南東山麓にある大阿原湿原から山頂ゴンドラ駅に戻る登山道脇で見た愛らしい赤い実。調べるとフウリンウメモドキのようです。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

フウリンウメモドキ(風鈴梅擬、学名:Ilex geniculata Maxim.)はモチノキ科モチノキ属の落葉低木。日本固有種。分布は本州東北地方南部以南、四国、九州に及び、ブナ帯林縁や谷筋、湿地の周辺など明るい場所に自生。140913フウリンウメモドキ@エコカフェ@エコカフェ.JPG樹高は2mから4mほど、樹皮は灰褐色で平滑、横長の皮目が目立ちます。葉は互生し薄く柔らかで有柄、葉身4pから8pほどの卵状楕円形か長楕円形で葉縁に細鋸歯、葉先は伸びて尖る。葉脈は裏に突出し、主脈と側脈に軟毛、表には毛が散生。花期は6月から7月頃、雌雄異株、葉腋から長さ2,3pの柄のある花序をつけ、径約4oの白色の小花を咲かせます。雄花序は前年枝で雄花を数個、雌花序は本年枝で雌花を1個つけます。果実は径約6oの球形の核果、赤く熟します。

名前の由来は葉がウメモドキに似ていること、下垂した果実を風鈴に見立てたことにあります。近縁種に多雪条件に適応した日本海要素のあるオクノフウリンモドキが知られます。


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ヒメノガリヤス(姫野刈安)は傾斜地に

ビーグル号の航海日誌 2014年10月03日 22:43

140913ヒメノガリヤス@エコカフェ.JPG南アルプス北端に位置する入笠山(標高1955m)の北東山麓ゴンドラ山頂駅からアプローチする入笠湿原入口の柵から湿原までの斜面地でヤマドリゼンマイとともに多く見られるヒメノガリヤスを紹介します。[2014年9月13日撮影:入笠山事前調査@山崎]

ヒメノガリヤス(姫野刈安、学名:Calamagrostis hakonensis Fr. et Sav./Deyeuxia hakonensis (Franch. et Sav.) Keng)はイネ科ノガリヤス属の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、国外では中国、ロシアに及び、山地の渓谷の岩場や斜面地に自生。140913ヒメノガリヤス@エコカフェ.JPG草丈は25pから75pほど、茎は直立し叢生、大きな株を形成。葉は基部で捩れ、表裏が逆さ、葉身20pから30pほどの線形、葉鞘の口部は広がり耳状、その背面には短毛が生えます。花期は7月から10月頃、長さ10pから18pほどの円錐花序をだし、各節に枝を2本ほどだし、淡緑色か帯淡紫色の小穂を疎らにつけます。小穂は長さ4o前後で1小花、柄に小刺、苞頴は小花よりやや長く、芒は護穎の基部から伸びるが小穂を超えることはないという

ノガリヤス属は日本ではヒメノガリヤスをはじめタカネノガリヤス、ホッスガヤ、ヤマアワ、イワノガリヤス、ノガリヤス、ヒゲノガリヤス、オニノガリヤスなど15種が知られます。稈、苞穎、芒などの様子で区別するそうです。


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